あなたは「おしゃぶり」について、どのようなイメージをお持ちですか?
赤ちゃんの入眠時に使うと、スムーズに寝てくれるから助かる!
くせになってやめられなくならないかな?
おしゃぶりは、赤ちゃんの不安な気持ちを落ち着かせる効果があり、入眠がスムーズになることがあるそうです。
赤ちゃんが安心できて、スムーズに寝てくれるなら嬉しいですよね!
ただし、長期間のおしゃぶりの使用はデメリットもあります。
おしゃぶりのメリットデメリットを理解したうえで使うことが大切です。
こちらの記事では、おしゃぶりを使うことのメリットデメリットをお伝えした上で、入眠時の上手な使い方をご紹介します!
そして、おしゃぶりをやめるタイミングについてもお伝えしますので、気になるあなたはぜひ最後まで読んでいってくださいね。
おしゃぶりで入眠するデメリットとは?
おしゃぶりは、赤ちゃんの入眠の手助けをしてくれるお役立ちグッズですが、デメリットもあります。
具体的にはどのようなデメリットがあるのか、ご紹介しますね。
おしゃぶりのデメリット
おしゃぶりのデメリットとして挙げられるのは以下の通りです。
- おしゃぶりが入眠のくせになってしまう
- 歯並びに影響する
- 母乳を上手く飲めなくなる場合がある
<おしゃぶりが入眠のくせになってしまう>
おしゃぶりによって、入眠はスムーズになる場合がありますが、くせになってしまう可能性も少なくありません。
赤ちゃんの中で、睡眠とおしゃぶりの関係が強くなってしまうと、「おしゃぶりがないと眠れない」ということになってしまうのです。
夜間に睡眠が浅くなって目が覚めた時に、おしゃぶりがないと不安になって泣いてしまうケースも少なくありません。
これでは、お母さんお父さんも大変ですが、何より大変なのは赤ちゃん自身ですね。
<歯並びに影響する>
年齢が上がってもおしゃぶりを使い続けると、歯並びに悪影響を及ぼす可能性があります。
研究の結果、おしゃぶりを使用している2歳児では、上の歯と下の歯をかみ合わせたときにすきまが開いてしまうことが多いようです。
そうなると、食べ物を噛むことや発音などに障害が出てしまいます。
5歳児では、この影響がさらに増大してしまうとのことでした。
おしゃぶりが歯並びにそんなにも影響するというのは、驚きでした。
おしゃぶりを長い間使うことは避けた方がよさそうです。
<母乳を上手く飲めなくなる場合がある>
赤ちゃんが母乳の飲み方を学んでいる間に、赤ちゃんの口にお母さんの乳首以外のものを入れると、赤ちゃんは混乱して、お母さんの乳首を嫌がってしまうことがあるようです。
お母さんのおっぱいに上手に吸い付けるようになり、母乳もしっかり出るようになるまではおしゃぶりは使用しない方がいいでしょう。
おしゃぶりのメリット
デメリットをご紹介してきましたが、もちろんおしゃぶりを使うメリットもあります!
- 赤ちゃんを落ち着かせてくれる
- 乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを減らす可能性がある
- 乳児期の口やあごの発育を促す効果が期待できる
<赤ちゃんを落ち着かせてくれる>
赤ちゃんは、吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)といって口の中に入ってきたものに本能的に吸い付く力を持っています。
おしゃぶりはこの本能を満たしてくれるため、赤ちゃんの気持ちを落ち着かせてくれるんですよ。
おしゃぶりを使うとスムーズに寝てくれるのは、赤ちゃんが安心するからなんですね♪
<乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを減らす可能性がある>
仕組みはわかっていないとのことですが、おしゃぶりを使用している赤ちゃんの方が乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率が低いという研究データがあります。
入眠後におしゃぶりが口から落ちた場合でも効果があるようです。
米国小児科学会では、おしゃぶりの使用が安全な睡眠のための推奨事項としても挙げられているんですよ!
乳幼児突然死症候群は、それまで元気だった赤ちゃんが、事故や窒息ではなく、眠っている間に突然死亡してしまう病気です。
それまで元気だった赤ちゃんが寝ている間に死んでしまうなんて、とてもこわいですよね。
因果関係はわからないとはいえ、少しでもリスクを減らせるのはうれしいことだと思いました。
<乳児期の口やあごの発育を促す効果が期待できる>
歯が生えていない乳児期には、おしゃぶりで口やあごの動きを促すことも期待できます。
しゃぶることで、口の周りの筋肉や舌の動きの発達、あごの発育が促されるそうですよ。
ただし、離乳期以降はかえって発育を妨げてしまうので注意してくださいね。
離乳期以降は、食べ物をよく噛み、きちんと飲み込む習慣を身につけることが大切です。
おしゃぶりの入眠時におすすめの使い方
おしゃぶりの使用頻度としては、赤ちゃんが入眠する時が最も多いようです。
ここからは、入眠時におすすめのおしゃぶりの使い方をご紹介します。
- 適切なサイズのおしゃぶりを使う
- 安全性の高いおしゃぶりを使う
- おしゃぶりだけに頼らない
- おしゃぶりを使う時のルールを決める
使い方の詳細と、おすすめする理由を説明していきます。
適切なサイズのおしゃぶりを使う
赤ちゃんのお口は、どんどん発達していきます。
おしゃぶりは、対象の月齢ごとにサイズや硬さなどが異なる商品があるので、適切なサイズのものを使用しましょう。
適切なサイズを使うことで、赤ちゃんが上手に吸うことができて、効果も高まります。
赤ちゃんの歯やあごのためにも、その時の赤ちゃんのお口に合ったサイズのおしゃぶりを選んでくださいね。
安全性の高いおしゃぶりを使う
おしゃぶりは、耐久性があり、できるだけパーツの分かれない一体型のものを選びましょう。
部品が割れたり、パーツが分かれてしまったりすると、誤飲の危険性があるからです。
万が一おしゃぶりが丸ごと口に入ってしまった場合でも呼吸ができるよう、通気穴が開いていることも重要です。
それと、強く吸ったときに、赤ちゃんの鼻を覆ってしまうような、大きなシールドのついたものは避けましょう。
また、おしゃぶりはおもちゃではないため、なめたり噛んだりして赤ちゃんが遊んでしまう場合は、歯がためなど口あそび用のおもちゃを使用するのがおすすめです。
おしゃぶりだけに頼らない
おしゃぶりがあるとスムーズに入眠してくれるし、夜中も泣き止むからと言って、毎回おしゃぶりを使用してしまうと、寝ることとおしゃぶりの結びつきが一層強くなってしまいます。
おしゃぶりは、ずっと使用できるわけではなく、いつかはやめなければなりません。
そのため、入眠時もおしゃぶりだけに頼らない工夫が必要です。
例えば、寝る前の時間から照明を暗くしたり、スキンシップを多めにとったりするなど、おしゃぶりがなくても赤ちゃんが眠れるように工夫しましょう。
私が保育士時代の寝かしつけのときは、体をトントンしたり子守唄を歌ったり、絵本を読んだりしていましたよ!
その子によって、心地よいことが違うので、根気強くいろいろと試してみるのがおすすめです。
おしゃぶりを使う時のルールを決める
入眠時に毎回おしゃぶりを使うのではなく、赤ちゃんが寝にくい時間帯や状況のときのみ使用するなど、おしゃぶりを使う時のルールを決めるのもおすすめですよ。
毎回おしゃぶりを使った入眠にならなければ、くせにもなりにくいです。
例えば、「外出中の時だけ」「お昼寝の時だけ」などのルールが考えられます。
夜の時間帯は、赤ちゃんも疲れているため、ぐずることはあってもいつかは眠れるはずです。
夜中におしゃぶりがとれる度に泣いてしまうようであれば、夜の入眠時にはおしゃぶりを使用しないようにするといいかもしれません。
おしゃぶりは入眠にいつまで使ってOK?
おしゃぶりは入眠時のお役立ちアイテムであり、メリットもあります。
ただし、歯並びへの影響なども考えられるため、いつまでも使えるわけではありません。
おしゃぶりはいつまでにやめた方がいいの?
それでは、具体的におしゃぶりを使うのはいつまでがいいのでしょうか?
日本小児歯科学会は、「乳歯の奥歯が生えてくる1歳半頃からやめる準備を始めて、2歳過ぎまでにはやめられるといい」としています。
2歳頃までにやめれば、かみ合わせの異常は改善しやすいですが、乳臼歯が生え揃う2歳半以降までおしゃぶりを使用しているとかみ合わせの異常が残ってしまうようです。
1歳前で、おしゃぶりを使ってスムーズに入眠し、朝までぐっすり寝られているようであれば、そのまま使用しても問題ありません。
ですが、入眠時におしゃぶりを使って寝かしつけていて、夜中に「おしゃぶりがない!」と泣いて起きてしまうようであれば、思い切ってやめた方がいいかもしれません。
睡眠のお役立ちアイテムだったはずのおしゃぶりが、夜泣きの原因となり、むしろ赤ちゃんの睡眠の妨げになってしまっているからです。
生後5か月くらいから、入眠のくせが定着しやすいようなので、「くせになってしまっているな…」と感じたら早めにやめる勇気も必要かもしれません。
まとめ
- おしゃぶりを入眠時に使うことには、メリットとデメリットがある
- おしゃぶりの長期間の使用はデメリットが大きい
- おしゃぶりは安全性が高く、赤ちゃんのお口に合ったものを使うべき
- 入眠時のくせにならないように、おしゃぶり以外の寝かしつけの方法も試すのがおすすめ
- 1歳半頃からは、歯並びに影響が出るため、おしゃぶりの使用はやめたほうがよい
おしゃぶりは、赤ちゃんの気持ちを落ち着かせてくれるだけでなく、入眠時に使用することで乳幼児突然死症候群のリスクも減らしてくれるのは驚きでした!
ただ、ずっと使用するとかえって悪影響を及ぼしてしまうので、おしゃぶりだけに頼って寝かしつけるのはNGですね。
メリットデメリットをしっかり理解した上で上手に使っていきたいアイテムだと思いました。
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