引っ越しが決まると、掃除に荷造りに引っ越し挨拶にと、なにかとバタバタしますよね。
そんなバタバタのなかでの引っ越し掃除は、順番を決めて効率よく済ませたいものです。
引っ越し掃除の順番や、必要なもの、どこまで掃除をするかのポイントをおさえてから掃除に取りかかれば、スムーズに引っ越し掃除を終わらせられますよ。
引っ越し掃除の順番を決めずにとりあえずでやってしまうと、後から二度手間になったり、汚れがきちんと落ちないなんてことになりかねません。
忙しいなか、掃除ばかりに時間をかけられず、なかなか進まず余計に慌ててバタバタしてしまうなんて悪循環は避けたいものです。
なので、しっかり順番を決めて効率よくやっていきましょう!
この記事を参考にするだけで、スムーズに引っ越し掃除ができるので、早速やっていきましょう!
引っ越し掃除の順番を決めて効率よく進めていこう!
引っ越し掃除は、順番を決めて効率的にやっていきましょう。
順番は、旧居のあまり使わない場所から進めていき、引っ越しの前日までによく使う場所と新居の掃除を済ませるようにします。
旧居のあまり使わない場所から掃除を済ませていくことで、後日汚れてるからまた掃除しなくてはといった二度手間が避けられます。
また、旧居と新居のどちらも掃除が必要なので、引っ越し掃除は順番を決めて計画的に進めるのをおすすめします。
旧居の引っ越し掃除の順番
旧居の引っ越し掃除は、数日かけて余裕を持って進めていきましょう。
<はやめに済ませる場所>
- 窓、網戸
- 換気扇
- 壁と天井の拭き掃除
- 玄関
これらは、掃除する頻度が低い場所ですが、一度念入りに掃除すると清潔さが長持ちする場所です。
なので、ここから優先的に掃除すると効率よく進められます。
<引っ越し当日までに掃除をする場所>
- 床
- お風呂(カビ、水アカ)
- トイレ
- キッチン(焦げ付きや油汚れ)
- 大型の家具や家電の下と裏側
大型の家具や家電を動かして掃除することはなかなかないので、動かすとホコリやゴミがたくさん出ます。
なので、大型の家具や家電の下と裏側だけではなく、他の場所の床も一緒に掃除するのがポイントです。
普段やらない場所は掃除に時間がかかるので、引っ越し当日の掃除のメインとなります。
お風呂、トイレ、キッチンは、使用頻度が高く汚れやすいので、引っ越しの数日前か前日に掃除しましょう。
新居の引っ越し掃除も忘れずに!
新居はきれいだから掃除は不要だと思っているあなた、新居も掃除するのがおすすめです。
きれいにハウスクリーニングされた部屋でも、密閉された部屋はホコリが溜まります。
ホコリは、窓やドアの少しの隙間から入る細かいチリなので、きれいだと思っても入居前には掃除した方が気持ちよく引っ越しができますよ。
また、傷や汚れなど、不具合がないとは言い切れません。
新居で気持ちよく暮らすために、事前に確認をしながら掃除を行いましょう。
<新居の掃除のポイント>
1.窓を開けて換気をする
まずはすべての窓を開けて空気の入れ替えをしましょう。
ずっと閉めっぱなしだと、室内にホコリやカビのにおいがこもるので、最初に窓を開けて換気をするのが大切です。
2.天井と照明器具、壁の掃除
天井と壁は見落としがちでなかなか掃除しないことが多いですが、気持ちよく入居するために掃除しておきましょう。
掃除は上からするのが基本なので、天井、照明器具、壁の順に掃除してくださいね。
3.水回りの掃除
キッチン、トイレ、お風呂場などの水回りは、掃除が行き届いていないとカビがついてる場合もあるので要注意です。
キッチンとお風呂場は目に見える汚れがなかったら、ザッと水を流したり拭いたりする程度の掃除で大丈夫です。
トイレは、便器と床を拭きあげて、水を流して詰まりや水の流れを確認しましょう。
4.床を拭く
それぞれの場所の掃除が終わったら、最後の仕上げに床掃除をしましょう。
上からホコリが落ちたり、水回りの掃除で水が飛んだりするので、床は最後にやるのがポイントです。
5.害虫対策をする
害虫対策は、物を搬入する前に済ませておくのがおすすめです。
バルサンなどの燻煙殺虫剤で害虫駆除をする場合は、注意点が2つあります。
①ご近所さんに知らせておく
燻煙殺虫剤を使用した際に、煙が外に漏れたり、きついにおいで不快に思わせてしまうかもしれません。
また、害虫がご近所さんのお部屋に逃げ込むこともあるようです。
迷惑をかけたり驚かせたりしないように、使用前にはご近所さんにお知らせしておきましょう。
②火災報知機・ガス報知器を覆う
燻煙殺虫剤は、煙や霧状の殺虫成分を散布するので、火災報知機やガス報知器が反応する場合もあります。
そのため、報知器をビニール袋で隙間なく覆い、輪ゴムで留めておきましょう。
燻煙殺虫剤の使用後は、必ず元に戻してください。
万が一の際に起動しないのはとても危険なので、十分注意が必要です。
そして、もしかすると駆除した虫の死骸が落ちていることがあるので注意して掃除してくださいね。
引っ越し掃除に必要なものをそろえておこう
引っ越し掃除に取り掛かる際には、必要なものをしっかり揃えてから行いましょう。
事前にきちんと準備しておくことで、ここの隙間も掃除したいけど届く道具がない!や、この汚れが落ちる洗剤がない!などを防ぐことができますよ。
引っ越し掃除は大がかりなので、必要なものが多く感じますよね。
しかし、ほとんどが家にあるものなので、足りないものをチェックして用意してくださいね。
- マスク
- ゴム手袋
- 新聞紙
- ナイロンタワシ
- 歯ブラシ
- ぞうきん5枚〜10枚
- バケツ
- ほうき、ちりとり
- 掃除機
- はたき
- 室内用洗剤
- フローリング用ウェットシート
- 乾拭き用ドライシート
- 害虫対策グッズ
また、上で紹介した道具とは別に、場所によって掃除に必要なものもあります。
<キッチン>
- 油汚れ用洗剤
- タワシ
<浴室>
- カビ取り洗剤
- 浴室用洗剤
- 浴室清掃用スポンジ
<トイレ>
- トイレ掃除用ウェットシート
- トイレ用スポンジブラシ
また、洗剤は汚れによって効果がある成分が違うので、汚れに応じて使い分けましょう。
酸性洗剤:水垢、石鹸カス、尿石
中性洗剤:手垢、皮脂汚れ、油汚れ、ホコリ
アルカリ性洗剤:ぬめり、湯垢、皮脂汚れ、しつこい油汚れ、焦げ付き
酸素系漂白剤:漂白、除菌
塩素系洗剤:黒カビ、水回りの黒ずみ
ドラッグストアやホームセンターには、◯◯用洗剤と用途が分かりやすいものがたくさん売っています。
◯◯用と分類されていても成分が似ていれば代用可能なので、頭に入れておくと便利ですよ。
場所と汚れに合った洗剤で、ピカピカに引っ越し掃除しましょう!
引っ越し掃除はどこまでやればいい?
引っ越しの旧居の掃除は、敷金が戻ってくる可能性があるので重要なポイントですが、どこまで掃除すればいいか悩みますよね。
少しでもお金が戻ってくるのはとても嬉しいことですが、どこまで掃除をすればいいのか、完全な線引きは難しいもの。
ここで、「原状回復」と「経年劣化」がどこまで掃除するかの鍵となります。
原状回復
賃貸には、「原状回復義務」という義務があり、国土交通省が定義しているガイドラインがあります。
そのガイドラインを簡単に説明すると、退去時に部屋を入居時の状態に戻す義務があり、それを原状回復義務といいます。
もし、あなたの過失や不注意で物件を傷めてしまった場合は、引っ越しの際に修繕費用を負担しなくてはなりません。
<原状回復の対象となる例>
壁:結露の放置によって発生したカビ、落書き、タバコによる変色など
床:飼育ペットによる傷やにおい、重い物を落としてできた傷やへこみなど
浴室、トイレ:掃除を怠って発生したカビ、水アカなど
キッチン:ガスコンロや換気扇の手入れを怠ってこびりついた油汚れ、焦げ付きなど
経年劣化
先ほども触れたように、普通に住んでいて自然と劣化することを「経年劣化」といいます。
原状回復は、経年劣化を考慮しなければならないとガイドラインで定められています。
普通に生活していて発生する経年劣化については、引っ越しの際に修繕費用を負担する必要はありません。
<経年劣化と認められる例>
壁:日焼けによる壁や畳の変色、画びょうの跡など
床:家具や家電の設置による床のへこみなど
キッチン:冷蔵庫うら面の電気焼けなど
経年劣化なのか、入居者の過失により原状回復するかの基準は、物件によって異なるので管理会社に確認が必要です。
厚生労働省が定めるガイドラインは、法的強制力があるわけではありません。
しかし、退去時の費用負担を考えるときに役に立つので、管理会社に確認をする際には参考にしながら話すといいでしょう。
まとめ
- 旧居の引っ越し掃除の順番は、網戸や換気扇など、あまり使わない場所や1回掃除すると綺麗が長持ちする場所から済ませていく
- 新居の掃除は、綺麗にする目的以外にも傷や汚れなど、不具合の事前チェックのために行う
- 経年劣化は修繕費負担は必要ないが、あなたの過失で物件を傷つけた場合は、原状回復義務があるので修繕費を負担しなくてはならない
- 場所によって効果的な洗剤や使うものが違うので、必要なものをあらかじめ揃えてから掃除をした方が効率よく済ませられる
引っ越し準備をしながら、普段やらない場所の掃除をするのは、思ったよりバタバタするものです。
なので、引っ越し掃除は順番を決めて、必要なものをしっかり準備したうえで進めていくのが肝心だと分かりましたね。
この記事を参考にして、引っ越し掃除の順番を決めて計画をたててください。
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