エアコンは1ヶ月つけっぱなしでも大丈夫?気になる電気代は?

暮らし

最近の夏は猛暑でエアコンなしでは生活できなくなっていませんか?

日中はテレワークでずっと在宅、夜になっても暑い日は、我が家でも朝から夜までエアコンをつけっぱなしです。

中には1ヶ月間ずっとつけっぱなしの家庭もあるようです。

1ヶ月エアコンをつけっぱなしにしても大丈夫なんでしょうか?

1ヶ月エアコンをつけっぱなしにした時の電気代が心配です。大丈夫?

実は、エアコンを1ヶ月間つけっぱなしにしても、思ったより電気代は安かったというSNSの口コミが多いのです!

私も学生の頃、帰省前にエアコンを切り忘れ、1ヶ月ほどつけっぱなしのことがあったのですが、毎月より少し高かったくらいで大丈夫でした。

今回はエアコンを1ヶ月つけっぱなしでも大丈夫な理由と、つけっぱなしにした時のデメリットについてご紹介します。

 

 

エアコンは1ヶ月つけっぱなしでも大丈夫な理由は?

先ほどお話したように、エアコンを1ヶ月つけっぱなしにした時、予想よりも電気代が安かったというSNS投稿をよく見かけます。

1ヶ月つけっぱなしでも大丈夫な理由は、室内が設定温度になると、エアコンの消費電力は小さくなるからです。

空調メーカーのDAIKINが行った実験によると、エアコンをつけっぱなし運転の時と、小まめにオン•オフをした時の電気代と時間の関係は下図のようになります。

引用:DAIKIN

エアコンは立ち上げ時、室温を下げるために消費電力が大きくなるので、立ち上げ時の電気代が高くなります。

その後、消費電力は下がっていき、室内の温度が設定温度になると、ほぼ一定の消費電力になります。

図の注意書きにもありますが、エアコンの消費電力は、外気温によっても変動するので、多少の上下はあります。(気温が高い日中の方が夜よりも消費電力は大きくなります。)

「こまめに入り切り」を行うと、立ち上げ時の大きな波が1日に何度も発生しますが、「つけっぱなし」にすると大きく電気代が上がる時間を減らすことができるのです。

エアコン「つけっぱなし」と「こまめに入り切り」の時間帯別累積消費電力量推移は下図のようになります。

<日中 9:00〜18:00>

<夜間 18:00〜23:00>

引用:DAIKIN

なんと、日中は「つけっぱなし」の方が電気代は安くなったのです!

夜は外気温が低く、日中よりも立ち上げ時の電気代の山が小さくなるため、「こまめに入り切り」の方が電気代の累計が安くなりました。

私は今まで、日中暑くなってきてからエアコンをつけ、寒くなってくると一度消し、また暑くなるとつけるというようなことを繰り返していました。

この実験結果を見ると、これが一番NGな使い方だったんですね。

30分ほど消してまたつけるくらいなら、切らずに設定温度を上げて室内の温度を調整する方が賢い使い方と言えそうです。

ちょっとコンビニまでというような短時間の外出の際も、わざわざ消して行かなくても大丈夫です!

私も今後は短時間の外出であればエアコンをつけっぱなしにしようと思います。

 

エアコンをつけっぱなしにしても大丈夫な人とは?

上記の実験結果より、エアコンを1ヶ月間つけっぱなしにしても電気代が高額にならないことが分かりました。

以下のような場合は、エアコンをつけっぱなしにしても電気代的には心配はなさそうです。

  • 在宅ワークが多く、日中から寝るまでエアコンをつけっぱなし
  • ペットを飼っていて、不在時でもエアコンをつけている

エアコンは日中の消費電力が大きくなるので、深夜の数時間だけエアコンを消すのであれば、つけっぱなしでも普段と電気代は大きく変わらなさそうです。

在宅ワークが多く、ほぼエアコンをつけっぱなしという人は、罪悪感で数時間切るくらいならつけっぱなしにしても大丈夫そうですよ!

 

エアコンつけっぱなしにしない方がいい人とは?

電気代的に、つけっぱなしにしない方がいいのは、「日中は外出していて家にいないことが多い場合」です。

エアコンの電気代が高くなる日中に不在のことが多いのであれば、わざわざ1ヶ月間つけっぱなしにする必要はないです。

普段、夜間しかエアコンをつけない場合、1ヶ月間エアコンをつけっぱなしにしてしまうと普段よりも電気代が、かなり高くなってしまうでしょう。

 

 

エアコンを1ヶ月つけっぱなしにしたらいくらかかる?

エアコンを1ヶ月間つけっぱなしにした時の電気代はいくらになるでしょうか?

Twitterを見ると、1ヶ月エアコンをつけっぱなしにした時の電気代の投稿をしている人は何人もいました。

1ヶ月つけっぱなしで25,000円でした!

9,000円でしたよ。

12,000円!熱中症になって入院するよりはるかに安い!

他にも3,534円や5,950円だったという投稿もありました。

人によってバラバラですね。価格差がありすぎて、Twitterの投稿だけではいくらくらいになるか全く参考になりませんでした。

その理由は、1ヶ月の電気代は、エアコンだけの電気代ではないので、家族構成やエアコン以外に使用している電化製品の電気代が各家庭で全く違うからです!

また、2016年4月から電力自由化になり、電気の購入先がさまざまな事業者から選べるようになりました。

それによって、どの事業者と契約しているかによっても電気代は大きく変わってきます。

エアコンだけの電気代を考えても下記の違いで電気代は変わってきます。

  • 住んでいる地域
  • 設定温度
  • 部屋の広さ
  • 使う時間
  • エアコンの年式 など

外気温とエアコンの設定温度の差が大きいほど、消費電力は大きくなるので、冷房は暑い地域の方が電気代が高くなり、暖房は寒い地域の方が高くなります。

また、地域によって電気代の単価も変わってきます。契約している会社の電気料金を確認すると地域別の電気代単価が記載しているので、確認してみてください。

エアコンは省エネ化で、10年前のものと最新のもので電気代が大きく異なります。

私の友人も、エアコンを買い替えたら昨年より長い時間エアコンを使っているにもかかわらず電気代が安くなったと言っていましたよ!

 

エアコンの電気代の計算方法

1時間のエアコンの電気代は以下の計算式で計算できます。

1時間の電気代(円)=消費電力(kW)×電気代単価

消費電力はエアコンに貼ってあるシールや取り扱い説明書を見ると記載しています。

我が家のエアコンに貼ってあるシールを確認すると、「定格消費電力」と記載があり、冷房は0.745kWでした。

電気代単価は、契約している電気会社のHPなどより確認ができます。

我が家の場合、2022年6月からの値上げで29.45円/kWhになりました。

この数字を計算式に入れると、我が家のエアコンの1時間あたりの電気代は、冷房の場合は以下のようになります。

0.745kW×29.45円/kWh=21.94円/h

1時間あたりの電気代は、2016年製のエアコンで約22円です。

1時間あたりの電気代がわかると、1ヶ月あたりの電気代は以下の計算式で求めることができます。

1ヶ月あたりの電気代=1時間あたりの電気代×1日の使用時間×1ヶ月の使用日数

エアコンを1ヶ月つけっぱなしにすると、我が家の場合、計算上は、22円×24時間×30日=15,840円になります。

しかし、実際にはそれよりも安い金額の請求がくるでしょう。

それは、エアコンの消費電力が一定ではないからです。ずっとつけっぱなしにすると、消費電力は小さくなりますし、夜間と日中の消費電力も異なります。

我が家のエアコンには記載がなかったのですが、大抵は最小と最大の消費電力の記載もあるようです。

例えば、最新型の三菱電気の霧ヶ峰Zシリーズ8畳用のエアコン(MSZ-ZW2522)の消費電力は、HPを見ると以下の記載があります。

消費電力(W)
冷房 500(105〜875)
暖房 525(105〜1,480)

もし、このエアコンを我が家で使ったとすると、1時間あたりの冷房の電気代は、最小で3.09円、最大で25.77円になります。

暖房の場合は、最小で3.09円、最大で43.59円になります。

エアコンの消費電力には波があるので、1ヶ月つけっぱなしにした時の正確な電気代がいくらになるかということは、通知が来るまで分かりません。

しかしエアコンの消費電力と電気代単価がわかれば、およその金額は出せるので、気になれば計算してみてください。

 

エアコンの電気代の節約方法

石炭や液化天然ガスなどの輸入価格高騰により、電気代が高くなりました。

エアコンの電気代を少しでも安く抑えられるように、節約方法についても簡単にご紹介しますね!

<エアコンの電気代の節約方法>

  • 最新のエアコンに変える
  • 設定温度を見直す
  • 扇風機やサーキュレーターを使う
  • 断熱シートを使う
  • 電気会社を見直す
  • こまめにエアコンの掃除を行う

最新のエアコンに変えることは、全ての人におすすめする訳ではありませんが、買い替えを検討しているのであれば、最新のものに変えた方が電気代は安くなるでしょう。

扇風機やサーキュレーターを使うと、その電気代は余分にかかっても、エアコンの設定温度をあげることで、最終的に節約に繋がるようですよ!

今は電気会社によって、電気代金がかなり異なります。電気会社の見直しをすることで大きく電気代が節約になる場合もあります。

一番簡単で誰にでもできる節約方法は、設定温度を見直すことですね。

外気温と設定温度の差が小さい方が消費電力がかからないので、夏の冷房は設定温度を高く、冬の暖房が設定温度を低くしてみましょう。

1ヶ月つけっぱなしにする場合は、こまめな掃除はできませんが、できることから少しでも節約に繋がればと思います。

 

 

エアコンを1ヶ月つけっぱなしにした時のデメリットは?

エアコンをつけっぱなしにしても、電気代的には高額になることは少ないことは分かりましたが、以下のようなデメリットもあります。

  • 1ヶ月間エアコンの掃除ができない
  • 部屋が乾燥する
  • 冷房症になる可能性がある

それぞれのデメリットについて、もう少し詳しく説明していきますね。

電気代的にはメリットになっても、体的にデメリットが多いと残念なので、対処法を考えて、エアコンとうまく付き合っていきましょう。

 

1ヶ月間エアコンの掃除ができない

エアコンは使っていくと、ホコリやカビが発生するので、こまめにフィルター掃除をするのがいいと言われています。

最近のエアコンには、内部クリーン機能がついていますが、運転中はこの機能が働かないので、カビ防止ができません。

ホコリやカビが発生すると、エアコンの効きめも下がってきます。

基本的には2週間くらいで掃除をすることが推奨されているので、1ヶ月つけっぱなしにした後は念入りにお掃除した方が良さそうです。

プロの業者さんにお願いするという手もありますね!

 

部屋が乾燥する

冷房でも暖房でもエアコンをつけっぱなしにすると部屋が乾燥します。

そうすると、喉が痛くなったり肌も乾燥して肌荒れを起こす可能性があります。

加湿器を使ったり、机で作業している時は、水が入ったコップを近くに置くなどの乾燥対策をしましょう。

濡れたバスタオルを干しておくことも効果的ですよ。

 

冷房病になる可能性がある

冷房病とは、体が冷えすぎたり、室内外による温度差に体がついていけなくなることで、血行不良を引き起こしたり、自律神経の乱れから、様々な症状を引き起こすことです。

自律神経のバランスが崩れると、以下のような症状が出ることがあります。

  • だるさ
  • 肩こり
  • 便秘
  • 腰痛
  • 頭痛
  • めまい
  • 耳鳴り など

冷房症予防としては、体を温め、汗をかける体にしておくために、湯船につかりましょう。

体を温める食材(根菜など)を積極的に摂ることもおすすめです。

冷え性対策には、「手首」、「足首」、「首」、「くびれ(お腹)」の4つの「くび」を冷やさないようにすることもいいようですよ。

 

 

まとめ

  • エアコンは、つけたり消したりを繰り返すよりつけっぱなしの方がいい
  • SNSの投稿では1ヶ月エアコンをつけっぱなしでも大丈夫だったという声が多い
  • 日中、外出することが多いのであれば、1ヶ月つけっぱなしはおすすめではない
  • エアコンの電気代は、おおよその値段は計算できるが、正確な金額は計算できない
  • 1ヶ月エアコンをつけっぱなしにしても電気代は大丈夫でも、エアコンや人体に負荷がかかることもある

エアコンを1ヶ月つけっぱなしにしても大丈夫かどうかは、一概には言えなさそうです。

ご自身の生活スタイルや電気会社の料金等を見て検討してみてください。

エアコンは我慢しすぎても熱中症を引き起こしてしまう可能性もあります。

電気代とご自身の体と相談し、うまく付き合いながら暑い夏と寒い冬を乗り切っていきましょう♪

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