離乳食は生後何ヶ月から始めるのか、あなたは知っていますか?
離乳食は一般的に、生後5・6ヶ月から始めると言われています。
しかし、赤ちゃんの成長に合わせて離乳食の形態や、開始時期が前後することもありそうですよね。
そして、昔は3・4ヶ月の頃には果汁を与えていたそうなんです。
現在では、3・4ヶ月の頃に果汁を与えるのはあまり推奨されていません。どうしてなのでしょうか?
私もこれから子育てが始まるので、とても興味があります。
今回は、離乳食として生後4ヶ月に果汁を与えない方が良い理由、与える場合の注意点などを一緒にみていこうと思います!
離乳食で生後4ヶ月から果汁はおすすめしない!
離乳食とは、成長に伴って母乳やミルクだけでは不足してくる栄養素を補うために、徐々に幼児食へと移行することですよね。
離乳食は、初期・中期・後期・完了期と分けられています。
それぞれの成長に合った食事の形態を選んで、赤ちゃんに与えることが大切ですね。
果汁も離乳食と同様に、生後4ヶ月ではなく5・6ヶ月から与える方が良いといわれています。
その理由の1つは、食物アレルギーです。離乳食は一般的にお米、人参、かぼちゃやカブなどの苦みや酸味のない野菜から始めることが多いといわれています。
赤ちゃんが母乳やミルクから食材の味へと慣れて、お米や苦みや酸味のない野菜が抵抗なく食べられるようになったら、果物へと移行していくと良いですよ!
果物の中には、食物アレルギーを起こしやすいものもあって、危険です。
リスクをできるだけ少なくして、離乳食を進めていくようにしましょう!
また、アレルギー以外にも離乳食を始まる生後4ヶ月前に果汁を与えない方が良い理由があります。
味覚形成の邪魔になる
離乳食を与えることによって、赤ちゃんにはいろんな味を覚えてほしいですよね。
いろんな食材を与えることは、大切ですが、果汁の甘さに注目してみてください。
果汁は、果糖という糖類が入っていて、甘すぎるのです。
そのため、離乳食が始まる前の4ヶ月の頃に果汁を与えてしまうと、赤ちゃんの味覚形成の邪魔をしてしまいます。
赤ちゃんの味覚は敏感なので、果汁の甘味は刺激が強く、お米や野菜などの薄味の食材を食べなくなる恐れがあります。
虫歯になりやすい
果汁には、果糖が含まれているので、虫歯になりやすくなってしまいます。
乳歯は虫歯になってもあまり痛みを感じずに進行してしまうことがあるのです。
虫歯によって、乳歯を早く失ってしまうと、永久歯は乳歯をガイドのようにして生えてきます。
それなので、乳歯を早く失うことによって、大人になった時の歯並びへの影響、そして歯並びが悪いことによって磨きづらく、永久歯も虫歯になりやすくなってしまうんです。
乳歯から虫歯予防をするためにも、果汁を早い段階で与えるのは避けましょう!
厚生労働省のガイドラインでも、果汁について書かれている部分があります。
- 果汁に栄養学的な意義は認められない
- 離乳食前の乳児にとって最適な栄養は母乳(育児用ミルク)である
- 果汁の過剰摂取は低栄養や発達障害の恐れがある
昔は、母乳をあげる母親の栄養状態があまり良くなったり、ミルクにビタミンなどの栄養成分が入っていなかったりしていました。
現在は、母親の栄養状態の改善、ミルクの栄養成分の改善もされているので、果汁で栄養を摂らなくても大丈夫です。
また、果汁を与えることによって、母乳やミルクを飲む量が減ってしまう可能性があります。
母乳やミルクを飲む量が減ってしまうと、低栄養になりやすいので、その点でも果汁は控えた方が良さそうですよ。
離乳食は生後4ヶ月だと与えるのは早い?
離乳食の開始時期は、生後5・6ヶ月が一般的ですよね。
生後4ヶ月だと早いの?
生後4ヶ月だと離乳食を始めるのは、少し早いです。今から、その理由を説明していきますね。
まず、離乳食の開始とは、なめらかにすりつぶした状態の食べ物を初めて与えた時です。
離乳食を開始するかどうかは、赤ちゃんの発達状況が関係しています。
発達状況の目安としては、首のすわりがしっかりとして寝返りができ、5秒以上座れる、スプーンを口に入れても下で押しだすことが少なくなる、食べ物に興味を示すなどがあります。
スプーンを口に入れても下で押しだすことが少なくなるとは、哺乳反射のことです。
この哺乳反射は、生後4ヶ月頃から少しずつ薄れてくる反応なんですよ。
だから、この時から離乳食を始めるのは、早いんですね。
哺乳反射が強く残っている状態で、離乳食を始めてしまうと口から食べ物が出てしまい、上手く離乳食を食べることができません。
成長に合わせて、赤ちゃんの様子をみながら離乳食の開始時期をみていくようにしましょう!
離乳食の生後4ヶ月以降でおすすめの果物は?
生後4ヶ月以降で離乳食が始まって、お米や野菜の味に慣れてきたら少しずつ果汁や果物をあげたいと思いますよね。
どんなものから与えればいいの?
果汁や果物を初めて与える時には、りんごがおすすめです。
大人でも風邪や胃腸が弱った時には食べますよね。刺激も少なくて、安心です。
りんごの皮の部分にも栄養はあり、果汁として与えるなら、皮ごとすりつぶすこともおすすめします。
しかし、農薬の心配もありますよね。りんごを皮ごとすりつぶすなら、無農薬のものを選ぶようにしましょう!
他にもみかんやぶどう、いちごなどは比較的味にクセがなく、赤ちゃんも食べやすいと思うのでおすすめです。
生後4ヶ月以降で、与える時には、みかんやぶどうは皮を必ず取り除くようにしましょう!
食物アレルギーの症状が出やすい、生後4ヶ月以降の初めての果汁、果物には避けた方が良いものも紹介します!
- メロン
- 桃
- キウイ
- マンゴー
- バナナ
より安全に離乳食を進めていくために、意識していきたいですね。
まとめ
- 果汁も離乳食と同様に、生後4ヶ月ではなく5・6ヶ月から与える方が良い
- 離乳食を始める前に果汁を与えると、食物アレルギーを起こしやすい、味覚形成の邪魔になる、虫歯になりやすいなどのデメリットがある
- 離乳食の開始時期の目安としては、首のすわりがしっかりとして寝返りができ、5秒以上座れる、哺乳反射が少なくなる、食べ物に興味を示すなどがある
- 生後4ヶ月以降で、離乳食を始めた後に初めて果汁・果物でおすすめなのは、りんごやみかん、ぶどう、いちごなどである
離乳食は、生後4ヶ月頃ではなく、発達状況をみて判断したいですね。
果汁も早く与えるのではなく、離乳食を開始してから様子をみて始めていきましょう!
大変なことも多いですが、赤ちゃんと楽しみながら、過ごせると良いですね!
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