自作コンポストは集合住宅でも成功する⁉ベランダ菜園は可能⁉

知ttoko

コンポストって聞いたこと、ありますか?「たい肥」という意味だそうです。集合住宅暮らしで「たい肥」なんて関係ないって思われるかもしれません。

生ごみを出さないで生活できる人はいませんよね。不衛生だし、臭いし、できれば見たくない、触りたくないモノです。

それを栄養豊かな土にかえてしまうのがコンポストです。しかもそれを自作する。はたしてうまくいくのでしょうか?

もし、自作のコンポストが成功すれば、その土を使ってミニトマトやレタスなどを栽培することができます。

新鮮で安全な野菜が、いつでも食べることができます。植物の成長過程を見守るのは楽しいですよ。

たとえ都会の集合住宅であっても、コツをつかめば自作コンポストを有効活用することは可能です。

さあ、集合住宅でのベランダ菜園を目指してみませんか?

 

 

自作コンポストは集合住宅でも大丈夫?

小さいころ、田舎のおばあちゃんの家に行ったとき、「生ごみを裏の穴に捨ててきて」と言われたことがありました。

アパートでは母が指定のごみ袋に入れて捨てているから、「へぇ、こんなことしていいんだ」と思った記憶があります。

それは生活の知恵なんですね。昔の人は環境保護を知恵として行ってきました。でも、今の時代はそれを知識として生活の中に応用することができるのです。

土の中に生ごみを放り込むことで起こる自然の変化を理解すれば、集合住宅という限られた場所でも同じことを再現することは可能です。

 

そもそもコンポストってどんな仕組みなの?

コンポストって、ゴミを減らせるって聞いたけど…

コンポストは生ごみを土の中に入れ、熟成させ、次の植物を育てるための栄養に変えるためのものです。

土の中の微生物が有機物を分解することで生ごみが生まれ変わります。つまり、微生物にその活躍の場を提供してあげればいいのです。

ですから、コンポストのやり方はたくさんあります。庭に穴を掘るのも、段ボールで自作するのも、理屈は同じです。また、高価ですが、電動のものもあります。

経済的な余裕がある人は思い切って電気製品を購入するといいかもしれません。自動的に攪拌してくれて、たい肥としての仕上がりも早いし、スタイリッシュです。

また、常に環境を一定にしてくれるので、生ごみを投入するだけで、煩わしさは一切ありません。

でも、コンポストを自作してみようという方は、段ボールコンポストはどうでしょうか?

ポイントは、微生物が分解しやすいように手伝ってあげること。微生物は繊維質の強いものはなかなか分解できないし、空気や水分も適度にないとうまく働いてくれません。

ですから、その部分を人間が手伝ってあげるのです。生ごみを投入するとき5mmから1cm程度に小さくしたり、水気を切ったりしてくださいね。

そういった点に気を付ければ、自作コンポストは集合住宅でも成功させることができます。

 

自作コンポストの材料は?作り方は?

難しくないのかしら?

ここでは安価で手に入りやすい自作コンポストの材料を紹介します。ホームセンターで購入することができます。

1.段ボール
蓋があるもので縦×横があまりせまくないもの。かき混ぜる必要があるため。
2.ガム(クラフト)テープ
段ボールの底が抜けないように、虫が侵入しないようにとめる。
3.ピートモス
保水性に優れた用土で乾燥させた状態で販売されている。
4.もみ殻燻炭
微生物の住みかとなる。
5.米ぬか
起爆剤となります。コイン精米所で無料で入手可能。生ごみをいれるので、なくてもOK。
6.防虫ネット
虫が侵入するのを防ぐ。

段ボールの底をガムテープでしっかり補強ます。できれば、底は2重にした方がいいでしょう。

その中にピートモスともみ殻燻炭を3:2の割合で段ボールの6割程度入れ、米ぬかをふりかけます。水分がないのでしっとりするまで水を加え、混ぜます。

じかに置くと湿ってしまうので、通気性の良い台の上に置きましょう。網目状のトレイを逆さにするといいでしょう。

さて、これで自作コンポストの準備ができました。いよいよ微生物のえさとなる生ごみの投入です。

おなかをすかせた微生物がなるべく食べやすいように、小さく切ってください。玉ねぎのみじん切りに使う手動のチョッパーが便利だと思います。

3、4回ハンドルを引けばあっという間に小さくなるし、後片付けも簡単です。

調理で出た生ごみはすぐにコンポストに入れましょう。生ごみ臭は避けたいですものね。

魚料理のネックって「あら」じゃないですか?私は、家族に「おいしいね」といわれるので煮魚も作りますが、「あら」は触るのも見るのも、いつまでたっても苦手です。

その「あら」の臭いを気にしなくてもいいのです。生ごみを出す日を計算してメニューを考えなくてもいいのです。

鶏肉の皮や脂も生ごみにしておくと臭いが付きますよね。それも微生物がちゃんと喜んで処理してくれますよ。彼らにとってはごちそうですから。

コーヒーやお茶の出がらしは消臭効果があるので、これも投入したほうがいいものです。

コンポストをかき混ぜ、穴を掘って生ごみを投入します。その上に土をかぶせてください。ふたをして、虫よけのネットをかぶせましょう。

ホームセンターに防虫ネットがありますから、なるべく目の細かいものを選びます。

すっぽり段ボールが覆えるくらいの長さを買い、ホチキスで角を止めておくと使いやすいかと思います。

お父さんの使い古しのTシャツを使うという手もいいかもしれません。

 

 

自作コンポストでうまく発酵できるの⁉

生ごみが栄養豊かな土に生まれ変わる、その過程で起こっていることは微生物による有機物の分解です。

残念ながら、微生物が分解してくれたら発酵する、というわけではありません。微生物による分解には「発酵」だけでなく「腐敗」という結果もあるのです。

発酵のカギを握るのは善玉菌と呼ばれている微生物です。

 

発酵はいいけど腐敗は絶対避けたい‼

そうですよね、腐るなんて、絶対イヤですよね‼では、「発酵」と「腐敗」は何が違うのでしょうか?

何と、それは人間に都合がいいかどうか、という基準なのです。微生物の言い分は「どっちでも関係ないじゃん‼僕らは一生懸命働くだけなんだから」ということ。

発酵食品という言葉があります。チーズ、ヨーグルト、味噌、醤油、お漬物だってそうです。

納豆もそうですね。納豆菌が大豆のタンパク質を分解してアミノ酸に変えてくれます。乳酸菌は誰でも聞いたことがあると思います。

それらはみんな人間の健康に役立ったり、おいしさを引き出したりします。昔から人はそういった善玉菌を利用してきたのです。

善玉菌は、私たちに害を及ぼす悪臭や病原菌の繁殖を抑え、生ごみの有機物を分解してくれるものなのです。

「腐敗」はどうでしょう?腐敗は、自然界では当たり前の現象です。夏の暑い日差しの中に生卵を置いておけば、誰でも腐らせることはできます。

腐った卵は悪臭を放ち、そんなものをもし食べたら、きっと食中毒を起こすでしょう。

では、誰でも納豆が作れるでしょうか?牛乳を放っておけば、自然にチーズやヨーグルトができるでしょうか?答えは「NO」ですよね。

つまり、発酵させるためには、善玉菌の微生物が活躍してくれるそれなりの環境を、自作コンポストの中に整えてあげることが必要なのです。

 

自作コンポストをちゃんと発酵させるためのコツ‼

成功するためのコツは?

自作コンポストのなかの「善玉菌の微生物が活躍してくれるそれなりの環境」とは?

善玉菌が快適に働ける環境は、言ってみれば、人間と同じようなものです。暑すぎず、寒すぎず、湿度も高すぎず、低すぎず、おまけに食べ物には不自由しない環境です。

どれだけVIP待遇なのよ!と思いますが、ここで手を抜くとすぐに悪玉菌が押し寄せてくるのです。

守られた環境の中では、きっと善玉菌たちはがんばってくれるので、協力してあげましょう。

・生ごみはなるべく小さくして投入。
早い分解のため。
・生ごみは一定量で投入。
一度にたくさん入れすぎると消化不良をおこす。
・コンポストは自分でも耐えられるところに設置。
直射日光が長時間当たるとか、日陰でじめじめしたところとか、雨ざらしとかは避ける。

こうして可愛がってあげたら、きっとちゃんと、発酵してくれるはずです‼

 

自作コンポストが発酵しているチェックポイントは⁉

自作コンポストがちゃんと発酵しているかどうか。その見極めはズバリ、コンポストのかさが増えないこと!

毎日入れてもかさが増えないということは微生物が頑張って分解してくれている証拠なのです。

そして発酵しているなら、自作コンポストの温度が上がってホカホカしてきます。また、白カビが出てきてもOKの印です。腐敗菌を抑制している印です。

つまり、コンポストの状態を毎日確かめることが大切です。

たとえ、料理を作らなくても生ごみは出ますよね。スーパーのお惣菜やテイクアウトの食べ残しや、冷蔵庫で賞味期限切れのものを発見したり…

そういうものをできるだけ毎日、少しずつでも投入しましょう。そして、その時に状態を確かめてください。

変な臭いがしていないか、湿りすぎていないか、乾きすぎていないか、かさが増えていないか、かき混ぜて確かめるだけでいいです。

もし、万が一失敗したらどうすればいいの?と心配される方もいらっしゃいますよね。

変な臭いがしたり、虫が湧いたりしたら、ビニール袋に入れて口を閉じ、日の当たるところに放置してください。

「温かい」ではなく「高温」にします。高温状態が長期間続くと袋の中の細菌や虫や卵が死滅するので、基材をリセットすることができます。

そして、うまくいけば1,2か月ほどたつと、分解が遅くなり少し湿っぽくなってくると思います。かさも減らなくなってきます。これがストップの目安。

次は熟成期間に入ります。自作コンポストへの生ごみの投入は止め、週に1回水分を加え、1か月熟成しましょう。かき混ぜて完全に生ごみの形がなくなったら、熟成完了です。

未熟なたい肥はかえって植物に悪影響を及ぼしてしまいますから、焦らないでじっくり待ちましょう。

 

 

自作コンポストでベランダ菜園‼何を作る⁉

こうしてやっとできた完熟たい肥。栄養たっぷりです。これを使ってベランダ菜園を始めましょう‼

準備としては、プランターには土とたい肥が4:1くらいになるよう混ぜておきます。ホームセンターの種や苗のコーナーに行ってみましょう。

おそらく、その時期に播種するべき種や苗が並んでいるはずです。

 

ベランダ菜園で作る野菜は何がいいの⁉秋蒔なら?

よーし、これから何を作ろうかなぁ!

秋蒔といっても、夏の終わり頃からと考えたほうがいいです。

ホウレンソウ、小松菜などの葉物野菜、冬の鍋料理に欠かせない、水菜や春菊もいいですね。ベランダで育てればとても便利です。

ベビーレタスや、フリルレタスもいいですよ。必要なだけつまんでくればいいので、冷蔵庫で保存する必要がありません。

また、サラダに可愛いラディッシュはいかがですか?今は赤だけでなく、ピンクや黄色のものもあるのでカラフルです。

おすすめは万能ねぎ。これはかなり丈夫な植物です。暑さや寒さで枯れてしまっても、根っこが生きていて、また新しい芽が出てきます。

麺類や納豆の薬味、卵焼きのアクセントなど、必要なだけつまんでくればいいのでとても重宝します。ベランダで栽培するには最適な野菜です。

野菜ではないけど、イチゴはどうですか?イチゴがプランターで作れるの?って驚かれる方もいらっしゃるでしょう。

イチゴは冬を越して初めて花芽がつく植物です。春になって暖かくなってくると白い花が咲き、小さな三角の実がのぞき始めます。

その実が赤く色づくのが待ち遠しいのは、大人も子供も同じです。

 

ベランダ菜園で作る野菜は何がいいの⁉春蒔なら?

春蒔は冬の終わりごろから始まります。夏に向けての植物です。

定番はミニトマトですね。これは高く伸びる植物なので支柱を用意してくださいね。ベランダでは倒れないように固定しましょう。

背が伸びて、プランターでは十分な根張りができないので不安定になりがちです。風が吹いてぐらつかないようにところどころをとめてあげましょう。

案外勢いがあるので、下の方から枝分かれしてきます。もし、1本だけですっきり育てたいなら、中心だけ残して脇芽はとってしまっても構いません。

1株からたくさん収穫したい人はたくさん枝を作ってもいいですよ。また、上に伸ばすだけじゃなく、斜めやらせん状に育てても面白いです。

それから、トマトといえばバジルじゃないですか?バジルはハーブの仲間なので結構強い植物です。

かなり独特の臭いがあるので、トマトの隣で栽培すると虫がつきにくいという人もいます。

私はバジルでジェノベーゼソースにトライしてみましたが、初めてにしてはおいしかったです。

ベランダ菜園で作った野菜で、手作りピザなんて、贅沢じゃないですか?

青じそもいいと思います。青じそって、1枚か2枚でいいことが多いですよね。残りを冷凍したら、色も香りも残念だったことがあります。

ベランダ菜園なら、必要なだけ使えます。やる気のある人は、青じその実の塩漬けなんか、挑戦する価値はあると思います。

ゴーヤもいいかもしれません。うまく育てれば、緑のカーテンになって夏の日差しを和らげてくれる上に食べることもできます。

ただ、これは支柱やネットを設置する必要があるので、ご注意を。

残念ながら夏野菜の代表である、キュウリやなすはちょっと難しいかもしれません。プランターで育てるには、無理があります。

真夏の太陽を浴びて、たくさんの栄養を吸って、大きな実をたくさんつける植物なので、プランターでは栄養が足りないのです。

もちろん、野菜だけでなく、お花を植えても構いません。夏はお花もすぐダメになってしまいますが、ベランダ菜園なら、いつでも新しいお花を飾ることができます。

 

 

自作コンポストの一番大きなメリットは⁉

何より大きなメリットは、私は、子供と一緒に体験できるということではないかと思います。

段ボールで作ったコンポストに毎日生ごみを入れることで、何が変わるでしょうか?

ゴミ出しの量が減ったり、自作コンポストでできたたい肥で、ベランダ菜園を作ったり、いろいろなメリットがあります。

自作コンポストは、ペットのようなものです。毎日餌をあげて、様子を見る。寒ければ毛布を掛け、水分が足りなければお水をあげる。そうやってコンポストを育てるのです。

子供はそれを見ています。たまには一緒に世話をすることもあるでしょう。

土の中には目には見えないけど、微生物がたくさんいて、それが一生懸命働くことで、ゴミがゴミじゃなくなる。本当に不思議な現象ですよね。

たとえ、失敗して、変な臭いがしたり、虫が湧いたりしても、それも子供にとっては勉強です。

長い時間をかけて、親子で取り組むことは、学校や塾や試験とは一味違った学習だとは思いませんか?

子供の年齢によっては、もっと難しい話をしてもいいかもしれません。

例えば、有機物の分解について。発酵と腐敗のメカニズムについて。乳酸菌や納豆菌、好気性菌や嫌気性菌、大腸菌や食中毒について。自然界の循環について。

例えば、環境問題について。SDGs(持続可能な開発目標)について。諸外国の事情についてなど。

たった一つの段ボールが、親にとっても子供にとっても、貴重な経験や会話ができると思うのです。

そしてそれをベランダ菜園に使えば、ゴミが次の新しい命を育んで、その味を子供自身がしっかり確かめることができます。

これは、単に情報としての知識よりはるかに心に根付くものです。集合住宅のベランダでもこんな素晴らしい経験をさせてあげることができるのです。

そういった教育的な要素も、私は、大きなメリットに挙げていいと思います。

 

 

まとめ

  • 自作コンポストは集合住宅でも可能
  • 段ボールコンポストの材料は、段ボール、クラフトテープ、ピートモス、もみ殻燻炭、米ぬか
  • 自作コンポストの成功は「発酵」させること
  • 発酵のカギは、投入する生ごみの水分、分量、攪拌、コンポストの設置場所
  • 自作コンポストで作ったたい肥でベランダ菜園は可能

メリットがたくさんある自作コンポスト。お金もあまりかけず、貴重な体験ができると思います。

環境にもいいですし、お子様と一緒に楽しみながら行うことができます。

ぜひあなたもコンポストの自作に挑戦してみてくださいね!

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