フランスパンが固い理由とは?切り方やアレンジレシピも紹介します!

フランスパンが固い理由とは?切り方やアレンジレシピも紹介します! 知ttoko

パン屋さんに行くと、小麦の香ばしい香りに包まれて、つい手が伸びてしまいますよね。

フランスパンは、日本で主流のふかふかで柔らかいパンにはない、固い食感と小麦の香りが食欲をそそります。

フランスパンが固い理由は、フランスの土壌や気候によるグルテンが少ない小麦粉と、シンプルな材料にあります。

この2つの理由によって、日本のパンにはない特有の食感や香りが楽しめるんです!

しかし、フランスパンは切り分けられずに長いままで売っていることが多く、残ってしまいがちです。

気付くとカチカチになっていた!なんてこと、私は何度か経験があります。

この記事では、固いフランスパンを復活させる方法や、アレンジレシピ、フランスパンが固い理由も詳しく解説します。

ぜひ参考にして、固いフランスパンを美味しくいただきましょう♪

フランスパンが固い理由は材料と土壌や気候にある!

フランスパンが固い理由とは?

フランスパンが固いのは、フランスのもともとの土壌や気候と、パンの材料に理由があります。

フランスでは、土壌や気候の影響から、グルテンが少ない小麦が主流でした。

グルテンが多い生地は、発酵によって発生した、たくさんの細かい炭酸ガスをしっかり保持できるので、大きく膨らみます。

グルテンはパンが膨らむのにとても重要で、グルテンが少ないとパンの膨らみが乏しくなります。

また、フランスパンの材料は、小麦粉、パン酵母、塩、水のみでとてもシンプルです。

バターや砂糖、卵などの副材料は入れないので、フランスパンは外側が固く、内側は大きな気泡でサクサクの食感になるんです。

口に入れたときにふわっと広がる小麦の香りは、副材料が入っていないフランスパンならではですよね。

そして、フランス皇帝だったナポレオンが、兵士がポケットに入れて持ち運びやすいように、固いパンにした説もあります。

ポケットに入れて持ち運びするくらい、フランスでは昔から身近で愛されていたということが分かりますねⅨ。

現在では食材の輸入ができるので、グルテンが多い小麦粉が栽培できなくても、輸入で簡単に手に入ります。

しかし、ボリュームのあるふっくらしたパンではなく、あえて固いパンが作り続けられて好まれています。

固いフランスパンが好まれるのは理由があり、フランスの食文化が関係していています。

フランス料理は、クリームベースのソースや肉料理、フォアグラなど味が濃いものが主流です。

フランスパンは、シンプルな材料で小麦そのものの味が楽しめるので、味が濃いフランス料理にぴったりなんです。

日本でもなじみ深いオニオングラタンスープにパンを入れるのは、固くなりすぎたフランスパンを美味しく食べるためなんだとか。

このように、ソースやスープと一緒に食べたり、味が濃い料理に合わせたりと、フランス料理にはフランスパンがとてもよく合うんです!

この理由から、フランスでは今もなお、ふかふかの柔らかいパンよりも固いフランスパンが愛されています。

フランスパンが固い!レンジで切りやすく復活させよう

フランスパンが固い時はレンジで切りやすく!

フランスパンを1本買って、気が付くと固くなってることありますよね?

パンは時間とともにどんどん水分が蒸発し固くなり、切るのが難しくなってしまいます。

そんな時はレンジで10秒!簡単に切りやすく復活させましょう。

レンジでの方法の他にも、さまざまな復活方法を紹介しますね。

<電子レンジで加熱する>

湿らせたキッチンペーパーで包み、電子レンジで10秒チンするだけ。

ご家庭の電子レンジによって様子を見ながら加熱してみてください。

キッチンペーパーの水分が蒸発し、パンに水分が戻るので固いパンが復活します!

ただし、固くなってしまうのが早いので、早めにお召し上がりください。

<オーブンで加熱する>

フランスパンに霧吹きで水分を吹きかけ、200度のオーブンで10分ほど焼いてみましょう。

焦げやすいので、パンの厚さによって時間を調節してください。

この方法も簡単で、キッチンペーパーがなくてもできますね!

<蒸し器で蒸す>

温めた蒸し器でフランスパンを並べて蒸してみましょう。

蒸すだけで、水分が戻りふんわりもっちりパンに戻りますよ。

ただ、蒸し器をだしたり後片付けしたりがめんどうに感じる場合もありそうです。

<セロリと置いておく>

野菜のセロリと一緒に、密閉容器や袋に入れて一晩寝かせておいてください。

翌日にはパンがセロリの水分を吸収して、パンが復活するんだとか!

固いフランスパンを復活させるには、簡単にできるものから裏技みたいなものまで、さまざまな方法があります。

あなたに合ったやり方に挑戦してみてくださいね!

きれいに切るポイント

フランスパンをきれいに切るポイントは、ずばり裏返しにして裏側から切ることです!

上から切ろうとすると、包丁の刃が滑ってきれいに切れないことがあります。

フランスパンの裏側は、特に焼き目がついていて固いので、簡単には潰れず簡単にスパッと切れます。

断面がボロボロになったり、食感が悪くなったりするのは悲しいですよね。

固いフランスパンをきれいに切るのが難しいと感じているあなたも、裏返すだけで簡単にできるので、ぜひ試してみてくださいね。

また、切り方で食感や合う料理が異なるので、さまざまな切り方で料理に使ってみましょう。

<斜め切り>

オーソドックスなフランスパンの切り方で、簡単でおしゃれに見えます。

斜めにカットすると切り口の面積が広くなるので上に具材をのせる料理に最適で、フレンチトーストも液が染みやすく最適ですよ。

<輪切り>

厚めの輪切りは、かわいらしいタワーサンドにしたり、料理に添えたりします。

薄めの輪切りは、好きな具をのせてカナッペにするのに最適!

簡単に作れて豪華に見えるので、パーティーのオードブルに重宝します。

<横切り>

フランスパンの長い面をカットする切り方で、固い表面が片側だけになるので食べやすくなります。

長い形を活かして、半分に切れ目を入れて好きな具材でサンドイッチを作るのがおすすめです。

<スティック>

細長い俸状にカットする切り方で、ソースにディップして食べるのに向いています。

スティック状に切って軽く焼いたフランスパンと、コーンスープやクラムチャウダーなどのスープがあれば、簡単に栄養満点の朝食が完成します。

<サイコロカット>

パンのあまった端っこは、細かくサイコロ状にカットして料理に使いましょう。

オリーブオイルでカリカリに炒めてサラダにトッピングしたり、スープに浮かせたりしましょう。

カリカリの食感がいいアクセントになりますよ。

さまざまな切り方があり、いろいろな料理に使えますね!

切り方によって食感や合う料理も違うので、いろんな切り方を楽しんでみてください。

フランスパンが固い時はアレンジレシピで美味しく

フランスパンが固い時はアレンジレシピで美味しく

フランスパンは、2日以内に食べ切るようにしないと、水分が抜けてどんどん固くなってしまいます。

でもフランスパンを1本買ってしまうと、2日以内に食べきるのは難しい場合もありますよね。

そんな時は、固いフランスパンのアレンジレシピで最後まで美味しくいただきましょう。

簡単にできて美味しいアレンジレシピを紹介しますね。

フレンチトースト

<材料2人分>

  • フランスパン…4切れ
  • 牛乳…120cc
  • 溶き卵…2個
  • 砂糖…大さじ3杯
  • バター…20g

<作り方>

  1. ボールに牛乳、溶き卵、砂糖を加えてよく混ぜる
  2. 耐熱皿にフランスパンと①を入れて、よく浸す
  3. 30秒ほど加減を見ながらレンジでチンするとよく浸るのでおすすめです。
  4. フライパンにバターを入れて中火で熱し、②の両面を焼く
  5. 取り出したら残りの2枚も同じように両面焼く
ポイント

固いフランスパンがプルプルふわふわになるレシピです。

フレンチトーストは焦げやすいので火加減に要注意です。

また、漬け込んだあとのバゲットはかなり柔らかいので、崩れないように優しく扱いましょう。

フレンチトーストの間にチーズやハムを挟むのも美味しいですよ。

オニオングラタンスープ

<材料2人分>

  • フランスパン…4切れ
  • 玉ねぎ…1個
  • バター…20g
  • 水…500cc
  • コンソメ…小さじ2杯
  • 塩こしょう…少々
  • とろけるチーズ…50g
  • パセリ…お好みで

<作り方>

  1. 玉ねぎを薄切りにして様子を見ながらレンジで加熱する
  2. 鍋にバターを入れて熱し、玉ねぎを入れて弱火であめ色になるまでじっくり炒める
  3. 水を入れて強火にし、沸騰したらコンソメを加えて弱火で5分煮る
  4. 塩こしょうを入れて味を整える
  5. 耐熱皿に注いで、フランスパン、とろけるチーズをのせる
  6. 150℃に予熱したオーブンで15分焼く
  7. お好みでパセリを振る
ポイント

固いフランスパンが柔らかく食べやすくなります。

玉ねぎはあめ色になるまで弱火でじっくり炒めると甘みが増します。

しかし、焦げやすいので最初にレンジで加熱してから鍋で火にかけるとはやく火が通ります。

それでも焦げるようなら、分量外の水を少しずつ加えながら炒めましょう。

パングラタン

<材料2人分>

  • フランスパン…4切れ
  • 玉ねぎ…1/2個
  • ソーセージ…2本
  • ほうれん草…2株
  • 小麦粉…大さじ3
  • 生クリーム…80ml
  • 牛乳…100ml
  • コンソメ(固形)…1個
  • バター…20g
  • とろけるチーズ…50g
  • 塩胡椒…少々

<作り方>

  1. フライパンにバターを入れ、玉ねぎ、ソーセージ、ほうれん草を炒める
  2. 小麦粉を振り入れて混ぜ合わせる
  3. 牛乳と生クリームを少しずつ入れながら、小麦粉を溶かすイメージで混ぜる
  4. コンソメと塩胡椒を入れて煮詰めたらホワイトソースの完成
  5. 耐熱皿にフライパンを並べて、ホワイトソースをかけてからチーズをのせる
  6. トースターで焦げ目がつくまで焼く
ポイント

牛乳と生クリームを一気に入れてしまうと、ダマになるので焦らず少しずつ!

また、生クリームを入れるとコクがでて味わい深くなります。

生クリームが家にない場合は、牛乳を生クリームの分量も足して作りましょう。

牛乳だけで作ると、サッパリと軽く召し上がれます♪

ラスク

<材料>

  • フランスパン…好きなだけ
  • バター…適量
  • シナモン…適量
  • グラニュー糖…適量
  • フランスパンを1〜2cmの大きさに切る

<作り方>

  1. 切ったフランスパンにバターを塗る
  2. 170℃のオーブンで15分焼く
  3. シナモンとシュガーを好きなだけ合わせてかければ出来上がり
ポイント

シナモンとシュガーはお好みに合わせて調節してくださいね。

シナモンをココアやきなこに変えると、たくさんの種類ができて楽しいですよ。

優雅なティータイムや、ちょっとした手土産にもおすすめです。

フランスパンの固さを活かしたり、柔らかくして食べやすくしたり、さまざまなアレンジレシピがあります。

美味しく食べられるレシピなので、ぜひ試してみてください。

まとめ

まとめ
  • フランスパンが固いのは、グルテンが少ない小麦粉と、副材料を入れないシンプルな材料に理由がある
  • 固いフランスパンは、フランスパンを湿らせてからレンジで加熱すると切りやすくなる
  • フランスパンを裏返しにすると包丁が入りやすくなり、さまざまな切り方でたくさんの料理に使える
  • 固いフランスパンはアレンジレシピで最後まで美味しく食べられる

フランスパンが固い理由は、小麦粉と材料にあったんですね。

フランスパンは固いものと当たり前に認識していましたが、理由を知れば少し賢くなった気持ちになります♪

また、この記事を参考に、フランスパンを美味しく料理して召し上がってくださいね。

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