おしゃぶりを使うと出っ歯になるという話を聞いたことはないですか?
おしゃぶりは赤ちゃんに安心感を与えてくれて、泣き止んだり、寝かしつけがスムーズにできたりと親にとってはとても便利なアイテムなんですよね。
できれば、おしゃぶりのデメリットは信じたくないところ。でも我が子がおしゃぶりが原因で出っ歯になるのはもっと嫌ですよね。
1児の母である私もおしゃぶり問題についてはとても気になるので、真相を調査してみました!
その結果、この噂は嘘ではなく、おしゃぶりを使うと出っ歯になる可能性が高いことが判明したのです。
なぜおしゃぶりを使うと出っ歯になるのか、いつまでなら使っても大丈夫か、そして、出っ歯の矯正についても今回まとめてみることにしました。
おしゃぶりを使うと出っ歯になるのはなぜ?
口コミを見ていると、おしゃぶりを使っても出っ歯にならなかったという声もあります。
ただ、多くの歯科医師が出っ歯になる可能性が高いと言っています。
おしゃぶりで出っ歯になる理由としては、以下が上げられます。
- おしゃぶりを使うことで前歯に圧力がかかってしまう
- おしゃぶりが口に入っていることで行き場をなくした舌が前歯を押し出す
おしゃぶりの代わりに一度、親指を加えてみてください。前歯に圧力がかかるのがよく分かりますよね。
小児科と小児歯科の保健検討委員会が記載した「おしゃぶりについての考え方」の中でも、おしゃぶりを長期に使用すると噛み合わせに悪い影響を与えると記されています。
出っ歯はかみ合わせが悪くなるだけでなく、口が閉じにくく口の中が乾燥しやすい為に虫歯にもなりやすくなります。
食事をする時以外は常におしゃぶりをしているというような、長時間使用を習慣化することはやめた方がよさそうですね。
ただ、ずっと使うわけではなく、子供がどうしても泣き止まない時など、たまに使う分には問題ないかと思います。
出っ歯になりにくいおしゃぶりもあるって本当?
おしゃぶりは様々なメーカーから販売されていますが、最近は出っ歯になりにくいことを謳ったおしゃぶりもあります。
それがジェクス株式会社の育児ブランド「チュチュ」から販売されている「デンティスター」というおしゃぶりです。
このおしゃぶりは、ドイツの医師と共同開発された商品で以下のような特徴があります。
- 厚みがうすく、前歯や上アゴへの圧力を減少させる
- 舌が入るスペースを確保
- 歯や歯茎の間に自然にフィットし、自然な噛み合わせになる
先ほど記載した出っ歯になる理由を解消してくれたおしゃぶりですね!
「0ヶ月から6ヶ月頃用」、「6ヶ月から1歳頃用」と月齢によってタイプが違ったり、暗いところで光るタイプもありますよ。
暗い所で光る商品は夜泣きした時などに、暗い寝室でおしゃぶりを探す際にとても便利ですね♪
おしゃぶりで出っ歯にならないのはいつまで?
おしゃぶりで出っ歯になるというのは、今までの説明からいうと歯が生えてきてからの話になりますよね。
歯が生えていない0歳児であれば、出っ歯になることはないのではないでしょうか?
実は、おしゃぶりを使うことで出っ歯になる可能性があると言っている歯科医でも、0歳の歯がない赤ちゃんがおしゃぶりで出っ歯になることはないと言っています。
おしゃぶりをしていても出っ歯にならなかったと口コミしているのは、早めの月齢でおしゃぶりを卒業した子どものママ達かもしれないですね!
おしゃぶりはいつまで使っても大丈夫なの?
小児科と小児歯科の保健検討委員会が記載した「おしゃぶりについての考え方」では以下のように記されています。
噛み合わせの異常は 2 歳頃までに使用を中止すれば発育とともに改善される。従っておしゃぶりの害は乳 臼歯が生え揃い、開咬や乳臼歯交差咬合などの噛み合わせの異常が存続しやすくなる 2 歳半から 3 歳過ぎ になっても使用している場合といえる。
引用:小児科と小児歯科の保健検討委員会「おしゃぶりについての考え方」
この記事を読むと、おしゃぶりは2歳ごろまでには外した方がよさそうですね。
他のサイトでも「いつまでおしゃぶりをしていいか」という問いに対して「2歳ごろを目処に」と答えているものが多かったです。
「おしゃぶりはいつまで?」と聞かれて年齢で答えている事が多いですが、もっと早く歯が生え揃いそうであれば、年齢にかかわらず、早めに外した方がいいかもしれません。
おしゃぶりを卒業させるには?
0歳から2歳ごろまでおしゃぶりを習慣化していた子どもは、急におしゃぶりをやめられないですよね。
長期間おしゃぶりをしていた子どもは、どうやっておしゃぶりをやめていけばいいのでしょうか?
おしゃぶりを卒業するには以下のようにステップを踏んでいくのがいいかと思います。
- おしゃぶりを使用する頻度を減らしていく
- おしゃぶりを卒業する日を決めて子どもに伝える
- おしゃぶり卒業日に子どもと一緒におしゃぶりを捨てる
おしゃぶりを使用する時間が長い子は、まずはおしゃぶりの頻度を少なくしていきましょう!
おしゃぶりは子どもの精神安定アイテムです。おしゃぶりがなくてもリラックス出来るように、今までよりも子供とスキンシップをとる時間を増やすのがおすすめです。
おしゃぶりを隠していても、それに気づかないくらい夢中になることを見つけるのも一つの手かなと思います。
外遊びの時間を増やせば、夜も疲れて入眠がスムーズになるのでいいですよね。
「おしゃぶりは赤ちゃんの使うものだからもう使わなくていいんだよ。」と子どもに話したという先輩ママの声も多いですよ。
夜寝る時だけおしゃぶりを使うようになれば、卒業まであと少しです!
子どもにおしゃぶりを卒業する理由と卒業日を伝え、カウンドダウンしていきましょう。
おしゃぶりを卒業する日は子どもの精神状態も不安定で大泣きすることがあるかもしれません。
そんな時は優しくギュッとお子さんを抱きしめてあげましょう。大人が折れてはダメです!
最初は子どもにとっても親にとっても辛いかもしれません。でも大丈夫!必ず乗り越えられます。
我が家の場合、息子は2歳直前まで寝る時だけおしゃぶりに頼っていました。
カレンダーで卒業日をカウントダウンしていき、卒業日からは絵本を読みながら寝かせることにしました。
初日は大泣き、2〜3日はおしゃぶりを求められましたが、頑なに拒否することで子どもも諦めがついたようです。
長くて1週間、心を鬼にして頑張ってみましょう!我が家のようにあっさりと卒業できてしまうかもしれません。
それでもやめられない場合は子どもも親もストレスになるので、出っ歯になりにくいおしゃぶりに変えるなどして対応していきましょう。
大人になってもおしゃぶりしている人はいません。いつか卒業する日はきます!自分たちのペースでゆっくり行きましょう!
ゆっくりと卒業したいけど、出っ歯が気になるという場合は、一人で抱え込まず歯科医など専門家に相談してみましょう。
おしゃぶりで出っ歯になったら矯正は何歳からできる?
おしゃぶりが原因で出っ歯になるなどの後天的な出っ歯は、3〜4歳ごろに分かってくるようです。
矯正希望の場合、いつから矯正できますか?
出っ歯の矯正は、永久歯が生え始めてくる6歳ごろから可能です。理想は、永久歯が生え終わる12歳ごろまでに矯正するのがいいとのことですよ。
3〜4歳で少し出っ歯かもしれないというレベルであれば、おしゃぶりをやめることで、出っ歯が目立たなくなる可能性もあるとのことです。
矯正を考える前に、おしゃぶりをやめる方法を専門医などと相談した方がいいかもしれないですね。
この時にやってはいけないことは、出っ歯を治したいからといって、親が子供の前歯を外から押して引っ込めようとすることです。
歯並びが悪くなったり、健康な歯を傷つけてしまったりする可能性があるので絶対にやめましょう!
6歳〜12歳が矯正の理想時期な理由は?
矯正は乳歯と永久歯が混在している時期がベストで、6歳〜12歳の早い段階で矯正をするのがおすすめです。
その理由として以下のようなことが言われています。
- 抜歯をしなくてもいい
- 矯正の費用が安く済む
- コンプレックスをかかえる時間が短くなる
まだ永久歯が生えそろってない段階での矯正は、永久歯を正しい位置に誘導することができたり、アゴの成長を利用して出っ歯を治すことができます。
そのため、抜歯をしなくても矯正できるのは大きなメリットです。
矯正の費用も、アゴの成長が止まってから矯正するよりも安く済むことが多いようです。
なにより、子どもが出っ歯であることをコンプレックスに感じる期間が短くて済むのは、本人にとっても親にとっても嬉しいですよね。
子供の矯正には、マウスピースを使った出っ歯矯正、プレートを使った出っ歯矯正、ワイヤーを使った出っ歯矯正などがあるようです。
人によって何が適しているかは異なりますので、気になった場合は歯科医に相談してみてくださいね。
まとめ
- 2歳半以降でおしゃぶりを使用していると出っ歯になる可能性は高くなる
- おしゃぶりは2歳ごろまでに卒業するのが理想
- おしゃぶりの卒業はステップを踏んで行うのがおすすめ
- 出っ歯を矯正するのであれば6歳から12歳の乳歯があるうちがおすすめ
おしゃぶりは習慣的に長く使うと出っ歯になる可能性が高いですが、うまく付き合っていけばいいということが改めて分かりました。
出っ歯になることが不安、おしゃぶりの卒業が大変そうと思うのであれば、最初からおしゃぶりを使わないのも手です。
親の性格も子供の性格も十人十色なので、そのご家庭に合わせておしゃぶりの活用を考えていきましょう♪
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