女性専用車両の効果をデータで見たときの結果は?世間の声も紹介!

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女性にとって痴漢の被害は、心に黒い布が覆いかぶさるような苦い経験です。

苦い経験になる痴漢被害から女性を守るために、多くの電鉄会社では車両に女性専用車両を設けています。

しかし女性専用車両は、実際痴漢の被害から女性を守ることができているのでしょうか。

実際女性専用車両を取り入れた結果痴漢の被害が減ったという効果のデータは、ありませんでした。

では女性専用車両は私たちにどういった効果をもたらしてくれているのでしょうか。

今回は女性専用車両が私たちにもたらす効果・世間の声を調査してきました。

女性専用車両を取り入れている電鉄会社のデータ・導入経緯のデータも併せて調査してきたので最後までご覧ください!

 

 

女性専用車両はどんな効果があるのかデータを見よう!

痴漢の被害に遭うと、外に出ることが怖くなったり満員電車に乗車することが怖くなりますよね。

今まで普通にできていたことが、痴漢被害に遭うことでできなくなる可能性があります。

被害女性の苦い思い出になる痴漢行為があった「地下鉄御堂筋事件」をご存じでしょうか?

地下鉄御堂筋事件がきっかけで電鉄会社は車両に女性専用車両を設けることを決定しました。

今では通勤通学ラッシュ時に当たり前のように見られる女性専用車両ですが、実際痴漢被害を減らす効果は達成しているのでしょうか。

調べたところ女性専用車両が設けられたことによって、痴漢被害が減ったという効果のデータは見受けられませんでした。

痴漢被害が減ったという効果のデータがないのであれば、女性専用車両は痴漢被害削減のために有効な方法なのでしょうか。

女性専用車両が取り入れられることになった経緯・女性専用車両に対する世間の意見についてみていきましょう。

 

1912年に初めて女性専用車両が導入された

女性専用車両が日本で初めて導入されたのは1912年(明治45年)と言われています。

導入のきっかけは、やはり女性が痴漢被害に遭っているという事実があったからです。

痴漢が犯罪視されるようになったきっかけは、先ほど述べた1988年に発生した地下鉄御堂筋事件がきっかけです。

地下鉄御堂筋事件:痴漢行為を行っている男二人に注意をした女性が強姦被害に遭った事件。

女性は過去同様の男二人から痴漢の被害に遭っており。本事件に対する加害者への懲役は3年6か月と判決が下された。

私が判決を読んで感じた率直な感想は「女性の勇気ある行動が悲しい現実になってしまい下された判決に納得することができない」です。

加害者が前途ある青年であるからといって、痴漢行為を注意した女性の勇敢さを評価されないのはどうしてなのだろうか。

被害女性の”注意をする”という勇気に救われた女性がいるのに、どうして評価されないのだろうか。

もっと女性が評価されるべきではないか!と思い本事件について調べると、とある団体が発足されていることを知りました。

発足されていた団体は「性暴力を許さない女の会」です。

『被害者側が求刑した懲役4年が下されず、「女性側の意見を受け入れていない」という世間の意見が上がりこれ以上悲しむ女性が増えないことを目的として発足されました。

「性暴力を許さない女の会」は発足後女性が痴漢被害にこれ以上遭わないよう大阪市交通局・関西私鉄に要望書を提出するなどの活動を行いました。

結果電鉄会社が車内アナウンスを行う、見回り強化をするなどの改善を行い現在に引き継がれています。

「性暴力を許さない女の会」の活動があって、痴漢=性犯罪という世間のイメージがつき女性専用車両を取り入れる電鉄会社が増え、女性の安心安全を追及していると捉えることができます。

地下鉄御堂筋事件によって世間の認識が、「痴漢=性犯罪」になり女性専用車両が増えるきっかけとなりましたが、世間は女性専用車両に対してどのようなイメージを持っているのでしょうか。

世間の意見を集めたデータについてお話していきます。

 

世間の女性専用車両に対する意見

あなたは女性専用車両に対してどのようなイメージをお持ちですか?

女性側であれば「安心・安全」、男性であれば「冤罪防止」などが考えられますね。

しかし、ネット上に挙げられている女性専用車両に対する世間の意見を調査したデータを見てみると、意見は賛否両論でした。

<プラス意見>

  • 安心安全に女性が通勤・通学をすることができる
  • 男性の痴漢冤罪被害を防ぐことができる

<マイナス意見>

  • 痴漢の根本的解決にはなっていない
  • 女性専用車両はあるが、男性専用車両はないから
  • ほかの車両の混雑の影響になる

私は朝の通勤ラッシュ時女性専用車両を利用していましたが、かなり混雑していたため一般車両へ乗車車両を変更した経験があります。

女性専用車両に乗車する女性が多いということは、多くの女性が女性専用車両を信頼している証拠だと感じました。

一方で上記でマイナス意見を記載したように、一定数女性専用車両に反対派もいます。

女性専用車両賛成派は「60%以上」に対し、反対派は「5%ほど」残りはどちらでもいいが「35%」というデータがあります。

上記のマイナス意見をまとめると、「何らかの不平等さを感じる」ということが読み取れますね。

「女性のみの車両」「階段付近の車両が女性専用車両で利用できない」など、自身の行動ルートに何かしらの不便さがあるため女性専用車両に対し反対意見なのだと感じました。

通勤・通学のラッシュ時は人が多く自分の行動がどうしても制限されてしまいますよね。

「荷物を取り出したいが密集しているため身動きがとれない…」「密集している中、身動きを取ると痴漢と勘違いされるかも…」など行動が制限され不便さを感じてしまいます。

不便さを感じる時はあなたが心地よく電車に乗車できるよう事前準備をしてみてください。

  • 乗車前に必要なものはカバンから取り出しておく
  • つり革が持てる位置に乗車できるよう電車発車5分前にはホームに到着する

行動を少し変えることで、あなたの感じていた不便さが軽減され女性専用車両に対する考え方も変わるかもしれません。

以下の記事では、「女性専用車両はいらない」という意見について、まとめてありますので、なんでそのような意見があるのかなど参考にしてみてくださいね。

 

 

女性専用車両は効果ないという世間の声とは?!

「女性専用車両は効果ない」という世間の声は、女性専用車両の何に対し効果ないと言っているのでしょうか。

それは痴漢行為の解決に対して女性専用車両は直接的に効果ないということです。

女性専用車両の目的は痴漢行為から女性を守り安心安全な通勤通学を提供することを目的としています。

しかし、熊本市交通局が女性専用車両を導入するにあたり3か月間の試験導入を行ったところ、1件の痴漢行為が発生したというデータを取ることができました。

痴漢行為が起こったのは通勤通学ラッシュ帯の午前であり、女性専用車両導入前と導入後で結果は変わらないことがわかりました。

熊本市交通局の調査によって、女性専用車両の導入が痴漢被害を減らす直接的な効果はないことがわかりました。

では痴漢被害を減らすためには、どのような対策を練っていけばよいのでしょうか。

 

車内に防犯カメラを利用する

お店やマンションの防犯対策として防犯カメラを導入している企業が多いですよね。

設置の目的は不審な行動があった場合、「録画された防犯カメラの映像から証拠を探し出すため」「防犯カメラがあることで犯行を起こさせにくくする」この2点があげられます。

車内に防犯カメラを設置すれば、防犯カメラの映像に証拠が残るため痴漢行為を行う加害者が犯行を起こしにくくなりますよね。

証拠があることは、加害者側からすると見つけられやすいというリスクが生じるため痴漢行為が行いにくくなります。

今以上に安心安全な車両環境を作るために、ぜひ防犯カメラを設置してほしいですね。

 

車内アナウンスの強化

車内で聞かない日はない痴漢防止のための車内アナウンス。

車内アナウンスを毎日聞くため、私たち聞く側は車内アナウンスの音声に意識を向けていないですよね。

いつものテンプレート化されているアナウンスではなく、ラッシュ時だけでも駅員さんの声でアナウンスしていただくことで私たち聞く側の意識がとても変わりますよね。

普段の音声アナウンスの取り組みに少し変化を加えることで、痴漢行為をする側の意識も変わるのではないでしょうか。

電鉄会社の今後の取り組み強化に期待をしていきたいですね。

 

 

女性専用車両の効果から男性専用車両を希望する?!

女性専用車両に対する反対意見が上がっていると先ほどお伝えさせていただきました。

利用する人々に対し効果があるにもかかわらず反対意見が上がる理由は、反対意見派が何かしら不平等さを感じているからでしたよね。

反対意見派の男性は何に対し不平等さを感じているのでしょうか。

それは女性専用車両はあるが男性専用車両がない不平等さです。

女性専用車両はほとんど一両のみの導入なので、女性全員が女性専用車両に乗車することは不可能です。

そのため一般車両で男性が痴漢の冤罪被害に遭うケースが発生しています。

例えば女性が両サイド男性に挟まれている状況で、左側の男性が意図的に女性の右側を触ると女性は第一に左側ではなく右側にいる男性を疑いますよね。

痴漢行為をしていない右側の男性は加害者として車両内で注目を浴びてしまいます。

冤罪被害とは痴漢を行っていないにもかかわらず、痴漢を行った加害者として疑われることです。

一部の男性が行う痴漢行為が他の男性にも、迷惑被害となってしまうのです。

こうした迷惑行為である痴漢の冤罪被害から男性を守るために、男性専用車両を望む声が多く挙がっています。

多く声が上がっているのは、先に導入されている女性専用車両が世間に対しプラスの効果を出しているからですよね。

では、男性専用車両が導入されれば世間に対しどのような効果が期待できるでしょうか。

 

男性を痴漢の冤罪被害から守る

まずは先ほども述べたように、男性専用車両を導入することで痴漢の冤罪被害から一定数の男性を守ることができます。

冤罪被害はつり革を両手で持つなど男性がかなり気を付けなければ防ぐことは難しいですよね。

男性専用車両を導入することで事前にリスクから身を守ることができるのは、嬉しい環境です。

 

不平等さがなくなる

男性専用車両が導入されることで、男女差別がなくなります。

女性専用車両のみ導入されていたため、男性が感じていた不平等さを感じることがなくなります。

男性専用車両を導入することで感じていた不平等さがなくなるきっかけにはなりますが、一般車両に乗車するときはこれまで通り注意が必要ですね。

自分の身を守るためにも、周囲を思った乗車を一緒に心がけていきましょう!

 

 

まとめ

  • 女性専用車両が直接的に痴漢削減につながったという効果のデータはない
  • 女性専用車両は女性に安心安全な通勤通学環境を提供している効果がある
  • 反対に男性には冤罪被害防止という効果がある
  • 男性専用車両を希望する声のデータがある

女性専用車両は女性にも男性にも安心安全な通勤通学環境を提供しています。

痴漢被害が減ったという直接的な効果のデータはありませんが、安心を提供してくれる大切な車両です。

そのため今はまだ導入されていない電鉄会社で女性専用車両が導入されることを願っています。

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