わが子の健康と成長のためにせっせと作った離乳食。空っぽのお皿になると思いきや、それどころか1口、2口で終了。
「時間と手間をかけて作ったのにそれはないよー」と泣きたくなりますよね。
けれど諦めるのは早いかもしれません、食材を与える順番を変えてみてはどうでしょうか。
口へ運ぶ食材の順番を変えて、意味あるの?
1番最初に、苦みや渋みを感じる食材を口に運ばれても赤ちゃんは受け付けてくれないかもしれません。
今までほんのり甘味のある母乳やミルクが赤ちゃんのごはんだった訳ですから、無理はないですよね。
この記事では、そんな離乳食での順番のひみつや離乳食を進める上でのポイント、離乳食でのおすすめ食材のご紹介もしていきます。
離乳食で頭を悩ませている、お母さんのあなたにこの記事が少しでも役に立つと嬉しいです。
離乳食での食材は順番ってあるの?
離乳食を口に運ぶ食材の順番は、必ずしも決まっているわけではありません。
けれど、離乳食をあまり食べてくれないのであれば、できるだけ甘味のある食材から口に運んであげるのがおすすめです。
赤ちゃんの味覚は大人の2~3倍と言われています。ということは苦みや渋み、辛みなども倍に感じていると思うと驚きですよね。
例えば、大人が美味しいと思うほうれん草のペーストも、赤ちゃんからしたらとても苦くてびっくりしているかもしれないのです。
では食材別で口へ運んであげる順番を考えてみましょう。
まずはお粥か、優しい甘さのある野菜からスタートするのがおすすめですよ。
私がおすすめする野菜の順番をご紹介しますね。
かぼちゃ→にんじん→さつまいも→大根→じゃがいも→かぶ→玉ねぎ→キャベツ
離乳食初期頃では、これらの野菜を柔らかくなるまで茹で、トロッとなるペースト状にしてあげてください。
ここに、少量のだし汁や飲みなれているミルクを足してもいいですね。
きっと優しい甘さを気に入って、美味しく食べてくれるでしょう。
離乳食は食べる量などの個人差が大きいので、赤ちゃんの成長スピードに合わせ様子を見ながら進めていきましょうね。
離乳食の食材は保育園でどう進めてるの?
保育園での離乳食の進め方が知りたいわ。
「栄養バランスが整った離乳食をわが子に食べさせたい」と思うあなたは、保育園での離乳食の進め方が気になりませんか?
日々多くの乳児をお世話してくれている保育園での離乳食の進め方は、参考になりそうですよね。
保育園では月齢に応じた離乳食の手引きが作られているので、それらを参考にまとめてみました。
〈離乳食を始めるときのチェックポイント〉
- 首がしっかりとすわっている
- 食べ物に興味を示したり、よだれを出したりする
- スプーンなどを口にいれても押し出さない
〈離乳食を進める上でのお約束事〉
- 赤ちゃんが嫌がる場合には、無理せずに楽しく食事ができる環境を整える
- 消化機能が未発達な赤ちゃんには、脂肪分を控えめにして薄味を心がける
- 調理前は手洗いをしっかりとする
- はちみつは満1歳まで使用しない(加熱処理しても×)
離乳食の進め方を段階別に確認してみましょう。
初期(ゴックン期:生後5~6か月頃)
- はじめの頃は、空腹時に1日1回の離乳食から始めましょう
- 1つの食材を小さなスプーン1さじずつから始めてみる
- まずはアレルギーの心配のないお粥から始めてみる
- 初めて与える食材は、体調の変化に対応できるように午前中に食べさせる
〈固さの目安〉なめらかにすりつぶした、ポタージュ状
〈調理の方法〉加熱してからなめらかにする
〈味付け〉調味料は使わず、昆布だしなどの素材を活かした味付け
〈主な食材〉お米・パン・豆腐・白身魚・すりつぶせる野菜や果物
中期(モグモグ期:生後7~8か月頃)
- 決まった時間に1日2回の離乳食時間を取ります
- はじめて与える食材は、体調の変化に対応できるように午前中に食べさせる
〈固さの目安〉舌でつぶせる、豆腐くらいの固さ
〈調理の方法〉加熱してなめらかにした状態で与え、慣れてきたら少しずつ固形に近づける
〈味付け〉まずは多くの種類の食品の味を体験させることが大切
風味付け程度の塩、しょうゆ、砂糖を少量使用してもよい
〈追加できる主な食材〉麺(うどん・そうめん)・鶏肉・チーズ・卵黄・赤身魚(まぐろ)・無糖ヨーグルト
後期(カミカミ期:9~11か月頃)
- 1日3回の食事になってくる時期
- 9か月以降は鉄分が不足しやすくなる
- 栄養の大半を離乳食で補うようになるので、主食・主菜・副菜とバランスよくする
〈固さの目安〉歯茎でつぶせる完熟バナナくらいの固さ
〈調理の方法〉固めの食材と柔らかい食材を組み合わせる
手づかみ食べの練習もスタートするので、手で持ちやすいように食材を丸めるなど、工夫してみる
〈味付け〉素材の味を大切にし、調味は大人の5分の1程度にする
〈追加できる主な食材〉牛肉・豚肉・果物・きのこ類・アクの少ない野菜
完了期(パクパク期:12~18か月頃)
- 1日3回の食事になり、足りない栄養は1~2回の間食で補う
- 徐々に大人に近い食事をとれるようになってくる
- 自分の手で食べたがるので、スプーンやフォークの使い方を覚え始める
〈固さの目安〉バナナくらいの固さの物を噛んで食べられるようになったら、少しずつ固めの物を増やして調整していく
〈調理の方法〉揚げ物なども少しずつ食べられるようになる
〈味付け〉調味は大人の3分の1~2分の1程度とし薄味を心がける
〈追加できる主な食材〉えび・いか・青魚・牛乳
さすが保育園の手引きですね。これらを参考に、わが子の成長や日々の様子を見ながら進めていきましょう。
離乳食での食材おすすめはコレだ!
離乳食でおすすめの食材はズバリ、栄養たっぷりの納豆です!
その詳細はこちらの記事で紹介しているので、ぜひご覧くださいね♪
そしてもう1つ、私が声を大にしておすすめしたいとっておきの食材があります。それはスーパーフードと称される、キヌアです!
あなたはキヌアに馴染みがありますか?キヌアはスーパーフードと言われるほどの栄養価バッチリで、しかも料理にさりげなく使えて万能食材なのです。
〈通常の白米同量と比較した場合のキヌアの栄養価〉
- 少ない炭水化物(糖質)
- 2倍のタンパク質
- 5倍の良質な脂質
- 8倍の食物繊維
- 6倍のカリウム
- 10倍のカルシウム
- 7倍のマグネシウム
- 7倍のリン
- 8倍の鉄
サクッとご紹介しただけで、キヌアにはこんなにもたっぷりと栄養が含まれている事が分かります!
それにしても、倍の量が多すぎて圧倒されてしまいますね(笑)
キヌアの日本での知名度はまだ低めのようですが、欧米やオーストラリアでは昔から親しみのある食品で、離乳食にも大活躍されています。
南米では、朝ごはんなどに栄養たっぷりのキヌアミルクを飲む習慣があるほど、キヌアはなくてはならない元気の源のようです。
赤ちゃんはいつからキヌアを食べさせていいの?
そんな素晴らしいキヌア。赤ちゃんにはいつ頃から離乳食に取り入れるのが良いのでしょうか。
上記でも少し述べたように、赤ちゃんは9か月頃から鉄分が不足しがちになってきます。
ですので、9か月頃に赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ進めるのがおすすめです。
よく離乳食の本などには、鉄分をしっかりと補うためにレバーをおすすめしていますよね。
けれど、私はなかなか処理などで手間のあるレバーを離乳食時期には使わなかったので、そんな時にキヌアは大活躍してくれましたよ♪
キヌアは”摂取抗原性が弱い”といわれる食材で、それはつまりアレルギーを引き起こす可能性が弱い食材という事なので安心です。
ただ、食物繊維が多く含まれているのでお腹がゆるくなる場合などがあるかもしれないので、赤ちゃんの様子をみながら適量与えるようにしましょう。
キヌアは柔らかく茹で、いろいろな食材と混ぜ合わせ食べさせてあげるのがおすすめです。
お粥や野菜ペーストに混ぜるところから始め、お味噌汁やハンバーグに混ぜてあげてもいいですね。
キヌアはこだわりのあるスーパーや、ネットでも買えますよ。私はiherbやコストコで買うことが多いです♪
もちろん赤ちゃんだけでなく、あなたや他の家族の食事に混ぜれば栄養価が高い食事になるので、ぜひ取り入れてみてくださいね!
まとめ
- 離乳食は口に運ぶ食材の順番は必ずしも決まっていない
- お粥か甘さのある野菜のペーストを始めの順番にすると食べ進めるかもしれない
- 保育園では離乳食の手引きを参考に、赤ちゃんの成長に合わせて進めている
- 離乳食でのおすすめ食材は納豆とキヌア
わが子のために、愛情込めて用意した離乳食をあまり食べてくれないと落ち込みますよね。
しかしそんなことは日常茶飯事なのが離乳食期。よく「離乳食はお供え物だと思え」と昔の人は言っていたというのも頷けます。
余裕のある時には食材を変えてみたり、口に運ぶ順番を変えてみたり、いろいろ工夫してわが子の反応の違いを楽しんでみましょう。
そして毎日の離乳食作りが少し辛くなった時には、肩の力を抜いて上手に市販品の手をかりるのもアリだと思います。
味覚の旅を始めたばかりの赤ちゃんのために、あなたの優しい味付けで離乳食作りを楽しんでみてくださいね!
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