シェア畑って、聞いたことありますか?私はてっきり貸農園とか、市民農園のことかと思っていました。
同じようでも違うんですね。シェア畑はアグリメディアという会社が運営していて、超初心者でも野菜作りに挑戦できるようになっています。
種、苗、道具、肥料など、栽培に必要なものがすべてそろっていて、指導員の方が手取り足取り教えてくれるのです。
やりたい!とそそられますが、その前に注意することがあります。シェア畑は途中解約できません。どうしても解約する場合は違約金を払う必要があります。
中には、野菜を育てる体験はお金では買えないから、違約金が必要でも承知の上でやりたいという人もいるでしょう。
そこで、気になるシェア畑の解約や、料金、評判についていろいろ調べてみました。
シェア畑は途中解約できない?その理由は?
シェア畑は基本的に途中解約はできません!どうしても解約する場合は違約金を払う必要があります。
サブスクリプションが広がっている中、なんだか縛られるようで不安要素ですよね。
入会金を払って野菜作りを始めたけど、やっぱり無理ってこともあるわよね…
そういう時は違約金を払わないといけないんだ…
それには理由があります。野菜を育てるには時間がかかるし、自然が相手です。嫌になったからやーめたというわけにはいかないのです。
人間の都合より自然のサイクルを優先した結果、途中解約できないというルールが設けられています。
シェア畑が途中解約できない理由は?
露地栽培の野菜は自然に左右されます。その結果、夏に採れる物、冬に採れる物、案外いつでもできるものなど、いろいろな種類がありますよね。
一年を通して、自然の中で育つ野菜のことを知ってほしい。そんな思いが運営者にはあるのです。
それなのに、夏野菜の収穫が終わって「もういいわ」と解約されたら、そんな思いは無駄になりますよね。
また、除草作業などその後の畑の管理のこともあります。
じゃあ、途中でも募集すればいいんじゃない?という意見があるかもしれません。
でも、途中で始める人と受付開始から始めた人とでは、スタートが変わってきますよね。
そうすると、運営側の管理がとても煩雑になってきます。
また、1年間畑を使った後は、シェア畑全体をトラクターで耕起して、土壌の酸性度を調整するなど、土のメンテナンスも必要です。
参考までに、1年間の栽培スケジュールを調べてみました。
<夏野菜>
- トマト、なす、キュウリ、ピーマン、トウモロコシ、カボチャ、ズッキーニ、スイカなど
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 |
種まき | 定植 | 収穫 |
まだまだ書ききれないほど、夏野菜はたくさんありますから、野菜作りを始める人には、春が最適ですね。
また品種によっては早生、晩生と時期が変わるものもありますから、これはおおよその目安です。
これらの定植時期はたいていゴールデンウィークのころで、種はその1か月ほど前に蒔きます。
春にはホームセンターでも苗がたくさん並んでいますね。焦って早く植えすぎてもよくないので、連休中が定植にはベストだと思います。
もちろん、地域によって前後しますから、あくまでも目安です。
また、定植する間隔も野菜によって違います。
幅を広くとらないといけないものもあるし、狭い方がいいものもあります。
そんなことを細かくアドバイザーに教えていただけると心強いですね。
そして、順調にいけば7月から9月まで順次収穫することができます。
<秋野菜>
- さつまいも、サトイモ、落花生など
5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 |
植え付け | 収穫 |
実りの秋といいますが、秋の野菜は芋や豆類が多いですね。
ジャガイモはポピュラーですが、植え付け時期も収穫時期も少しずれます。
秋じゃがは8月に植え付け、11月後半の収穫となります。
採れたてのジャガイモは少しこするだけで皮がむけますよ。
<冬野菜>
- ダイコン、ハクサイ、ブロッコリー、キャベツ、ニンジン、ほうれん草、小松菜など
8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 |
種まき | 収穫 |
野菜によっては前後します。冬野菜の特徴は、収穫時期が長いことです。
夏野菜のように収穫を焦る必要もなく、ほしいときに収穫できるのはいいですよね。
秋野菜は比較的少なかったけれど、冬野菜は夏野菜に負けないくらい種類が多いです。
<春野菜>
- 玉ねぎ、ジャガイモ、エンドウ、キャベツなど
春に収穫できる野菜はあまり多くありません。また、植え付け時期も野菜によって変わってきます。
そういう意味では、春を1年間のスタートとしているのは理にかなっているのでないでしょうか。
シェア畑を解約する手順は?
シェア畑を解約するにはいくつかの方法がありますが、その前に注意することがあります。
まず、解約の3か月前までに申請する必要があります。
また、期間途中の解約は違約金が発生するので、これも注意しましょう。
解約するには3通りの申請の仕方があります。
- シェア畑のスタッフに言って解約申請書をもらい提出する
- ウェブ上で解約手続きができる
- 電話で申請する
ウェブ上でできるのは便利ですが、よくわからない人は直接申請できます。
どれも、氏名、契約農園名と区画番号、解約予定日、解約理由などを記入、回答すればOKです。
意外と記入する内容も少なく、簡単ですね!
シェア畑を解約するときの違約金は?
期間の途中で解約するときは違約金が発生します。税込みで2万円のところと3万円のところがあるようです。
また、支払った会費は返金されませんので、注意しましょう。
違約金が高いという印象もありますが、これまでみてきたように、野菜を作る大変さ、きめ細かいサービスや管理を考えると仕方ない、と個人的には思います。
シェア畑の料金は市民農園とどれくらい違う?
最初に書きましたように、シェア畑というのはアグリメディアが運営するもので、まったくの手ぶらで畑に行けるようになっています。
土に触ったこともない、見てもそれが何の野菜だかわからない、そんな超初心者でも、楽しめる工夫がしてあるものです。
これはほとんどが大都市近郊にあります。しかし、日本全国にある一般的な市民農園、貸農園との料金の比較も参考になるかと思い、調べてみました。
そうしたら、なんと、面積ベースでは100倍もの差があったのです!その中身を見てみましょう。
大都市周辺のシェア畑では?
大都市近郊のシェア畑がどれくらいあるか調べてみました。
東京都 | 神奈川県 | 千葉県 | 埼玉県 | 大阪府 | 兵庫 | 京都府 |
40 | 34 | 12 | 11 | 12 | 5 | 1 |
人気のある所はすぐに受付完了してしまうようです。
まず、入会金が必要ですが、これは11,000円(税込)かかります。
月額の費用は、畑の場所や借りる面積によってかなり差があります。平均的な金額は3㎡でおよそ8,000円(税込)です。
つまり、1年間で10万円ほどの予算が必要ということになります。
地方都市の市民農園では?
市民農園の主催者は、地方自治体、JA、農家、企業などがあります。地方自治体のホームページには詳しく記載されています。
市街地から少し離れたところにあるので、すぐに見つけることができます。
入会金は不要な場合が多いです。また、費用は税込みで月額数百円から1,000円程度で、年間費用が1万円以下のところがたくさんあります。
つまり、料金の差は10倍ほどにもなります。
しかも、市民農園で借りる面積は、地域によって違いますが、30㎡から50㎡くらいとずいぶん広いです。
料金の差10倍×面積の差10倍ということで、100倍の差ということになりますね。
シェア畑と市民農園の料金の違いはどうして?
いったいどうしてこんなに料金の差が出てくるのでしょうか?
それは一言でいえば、サービスの差だと思います。もちろん地価の差もあるでしょう。
でも、東京の市民農園がとりわけ月額料金が高いかというとそんなことはありません。
シェア畑の月額料金に含まれるものをまとめてみました。
- 道具…種や苗、肥料、農具、刃物類、支柱やネットなどの資材
- 施設…水道、トイレ、休憩所、駐車場
- サービス…菜園アドバイザーによる指導、実演講習会、栽培資料、イベント
一方、市民農園の方は、水道やトイレ、休憩所はほとんどの所にありますが、指導員がいなかったり、道具などはすべて持ち込みだったり、初心者にはハードルが高そうです。
また、シェア畑と比べて借りられる面積は広いですが、まったくの素人にとっては持て余してしまう可能性もありますよね。
あなたの農業スキルに合わせた畑を借りるようにしましょう!
シェア畑の評判は?高評価と低評価の中身は?
それでは実際シェア畑を利用した人の評判はどうなっているのでしょうか?
評判には、低評価、高評価がありましたよ!その中身を見ていきましょう!
シェア畑の評判で低評価の中身は?
至れり尽くせりのシェア畑ですが、低評価の口コミもありました。
- 利用料金が高い
- 借りられる面積が狭い
- 週末は混みあって、道具が使えないことがある
- 急な引っ越しの時に解約できない
- 自分の作りたいものが作れない
安く、のびのびと農業を楽しみたい場合は、少し窮屈さを感じてしまうのかもしれませんね。
ただ、一人で黙々と農業を行いたい場合は問題なく使えそうです♪
そして、週末にはお仕事が休みなどで、混み合ってしまうこともあるようです。
集中する時間や、曜日を避けるだけでも快適に農業を楽しめるのではないでしょうか?
シェア畑の評判で高評価の中身は?
評価の数としては高評価がとても多く、評判はいいのだなと思いました♪
高評価な口コミをいくつかご紹介しますね!
- 経験豊富なアドバイザーの指導が役に立つ
- 子供の食育になる
- 子供が草むしりや虫探しを喜ぶ
- 知識がゼロでも楽しめる
- 無農薬野菜が作れる
- 初心者でも収穫の喜びを味わえる
「子供の食育のために農業を…」という場合には、シェア畑は好評ですね!
そして、農業に関する知識がなくても取り組めるということも嬉しいポイントです♪
初心者にはおすすめなのではないかなと思います!
シェア畑に向かない人のタイプは?
以上のような評判を見ると、利用料金を高いと感じてしまう場合は長続きしないようですね。
家庭菜園の経験や知識がある場合や、近くに畑があり、近所の人に気軽に質問できる環境だと、高い料金を払う必要を感じないので、シェア畑は満足しないようです。
また、ある程度経験のある場合は、自分なりにいろいろな野菜作りにチャレンジしたいという思いがあり、苗を選びたいという意見もありました。
また、逆に挫折してしまう場合もあります。高いお金を払ってスタートしても思ったほどうまくいかないし、上手にできないとあきらめてしまうこともあるようです。
「私には無理だから、やっぱりスーパーでほしい分だけ買った方がいい」と判断してしまうのだと思います。
単に野菜を手に入れたいだけの場合、シェア畑に支払う金額は「高い!」と感じてしまうのでしょうね。
シェア畑に向く人のタイプは?
反対に、都会に住み、まったく植物を育てることに縁がない家族にとっては、すべてが新鮮な体験になるようです。
特に小さい子供のいる家庭は、貴重な経験ができるので、やってよかったという人が多いです。
親も子供と同様何もわからない場合上下関係がなく、アドバイザーに教えてもらって協力してやるので、親子で楽しめるようですね。
特に、親子で外出して楽しめない状況のなか、シェア畑に登録しておいて本当によかったという声が多数ありました。
畑を借りることで払うお金は割高かもしれませんが、子供を楽しませる選択肢として考えれば、入園料など他の費用はかからないので安上がりかもしれません。
また、シェア畑では化学製品の農薬や肥料の持ち込みを禁止しているので、有機野菜に関心の高い人は、自分で食べる野菜を育てられるので安心できます。
全く知らなかった野菜作りを、文字通り手取り足取り教えてもらって、いろいろな体験ができるシェア畑の評判は高いといえますね。
まとめ
- シェア畑の利用料金は市民農園と比較して高額である
- シェア畑は途中解約できない
- シェア畑を途中解約すると違約金を払う必要がある
- シェア畑は超初心者向け
- シェア畑はアドバイザーに質問できる
- 道具はすべて完備で手ぶらで行ける
途中解約できないとか、料金が高いというデメリットもありますが、多くの人がシェア畑を利用してよかったとの感想を持っていました。
私は、まず、シェア畑でアドバイザーからいろいろ学んだあと、安い市民農園で野菜作りをすればいいかなと思います。
子供が小さい若い人たちから、定年を迎えた人たちまで、野菜作りを楽しいと思う人たちはだんだん増えているように感じました。
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