今や私たちの生活に欠かせないものとなっているエアコン。
「エアコン様、今日もよろしくね〜」とスイッチを入れたら、黒い粉や黒い粒が降ってきた!…なんてことはありませんか?
見た目も良くないし、自分でささっと綺麗にしたい!でもエアコンってどうやって掃除するんだろう?
この記事ではそんなあなたの疑問に答えていきます!
まず知っておいてほしいのは、自分でできることはあくまで応急処置と予防策であるということ。
エアコンは非常に複雑な構造をしているため、素人が分解して掃除をしようとすると部品の破損やエアコン本体の故障、場合によっては発火の原因にもなってしまいます。
安全に、かつ完全に黒い粉を取り除こうとするなら、プロにお任せするのが1番!
とはいえ業者に頼むのはお金もかかるし、すぐに来てもらえるとも限りませんよね。
自分でもある程度エアコンの黒い粉が発生した場合の対応ができるようにしておきましょう!
エアコンの黒い粉を自分でどうにかしたい!
「やばい掃除しなくちゃ!」と思い立った時、自分で綺麗にできるのはエアコン周り、吹き出し口、エアコン内部の3ヶ所です。
冒頭でもお伝えした通り、エアコンの構造はとても複雑なので決して無理に分解掃除をしないようにしてくださいね。
ステップ1. 道具を揃えよう
自分でエアコンを掃除する時は、きちんと道具を揃えるようにしてください。オススメの道具を一覧にしました!
多いと感じるかもしれませんが、黒い粉を退治しようとするあなたに降りかかるのは大量のカビ、ダニ、ホコリや名前を呼んではいけないアイツの糞(場合によっては死骸も)なのです。
決して準備を怠らず、防御力MAXで臨んでください。
ステップ2.フィルターのホコリを取ろう
フィルターは比較的掃除がしやすく、同時にホコリが溜まりやすい箇所でもあります。
定期的に掃除を行えば黒い粉の予防だけでなく、風量の低下も防ぐこともできて一石二鳥♪
その手順を、詳しく紹介していきますね♪
- 電源プラグを抜く
- エアコン上部に溜まったホコリをハンディモップなどで取り除く
- パネルを開け、掃除機でフィルターのホコリを吸い取る
- フィルターを外し、下に新聞紙を敷いてフィルターの表面から掃除機をかける
- フィルターの裏面からシャワーで水洗いをする
- 詰まったホコリは歯ブラシなどで落とす
- 乾いたタオルなどで水気をしっかり拭き取って乾燥させる
ポイントはホコリがエアコンの内面(フィルターの裏面)に落ちないようにすることと、しっかり乾燥させることです。
ステップ3.吹出し口のカビを拭き取ろう
続いて吹き出し口に移ります。風向きを調整している羽根部分(ルーバー)と、さらにその奥にある送風ファン部分を拭き掃除していきます。
- エアコン内部(見える範囲)のホコリをハンディモップなどで取り除く
- アルコール除菌スプレーをキッチンペーパーに吹き付け、ルーバーの黒い粉を拭き取る
- 割り箸にキッチンペーパーを巻きつけ輪ゴムで止める
- 巻きつけたキッチンペーパーにアルコールスプレーをし、ファンの汚れを拭き取る
- ホコリやカビが舞わないように気をつけつつ、使用したキッチンペーパーやハンディモップをゴミ袋に捨て、口をしっかりと縛って捨てる
以上、自分でできる3ステップのお掃除法をご紹介しました。
エアコンスプレーを使用するという選択肢もありますが、うまく使えないと却ってカビが繁殖する原因になってしまうとのこと。
私だったらアルコールスプレーで掃除するかな、という印象を受けました。
…ところで、どうですか?自分でエアコン掃除するの、簡単そうでしょうか?
「いけるわ!」なあなたはこの記事を離れ、マスクとゴーグルの装着をして早速作業に取り掛かってください。
あなたは私が尊敬してやまないタイプの方です。
「めんどくさっ」と投げ出しそうになったあなた。そう。私とお仲間タイプのあなたは、一緒に次の項目まで進みましょう。
エアコンの黒い粉は放置NG!その理由は?
黒い粉を放置しているとどのようなことが起こるのか考えてみましょう。
まずはシンプルに見た目がくないです。これについては特に言うまでもありませんね。それ以外には以下の通りになります。
- 健康状態に悪影響を及ぼす
- ゴキブリが大量発生する
- エアコンが故障する
健康状態に悪影響を及ぼす
黒い粉が黒カビだった場合、「エアコンを使用する=黒カビを部屋中に撒き散らす」ということになります。
カビは私たちの体に悪影響を及ぼす可能性が高く、こんなにも多くの症状の原因になるんです!
- アトピー性皮膚炎
- 喘息
- 肺炎、夏型過敏性肺炎
- アレルギー性気管支肺アスペルギルス症
- シックハウス症候群 など
また、ホコリにはカビの他にダニ、ダニの糞、フケ、砂ぼこりなどが混ざっています。
これらもまた吸い込みすぎるとアレルギー疾患を引き起こす要因となるので、注意が必要です。
夏風邪が毎年長引いたり、家の中でだけ咳・息苦しさや頭痛の症状が出たりしたら、エアコンが原因かもしれません。
症状が軽いからといって放置せずに、一度病院に行ってみることをお勧めします。
ゴキブリが大量発生する
エアコンから降ってくるのが黒い粉ではなく粒状だった場合、あなたのお家のエアコンにゴキブリが住み着いている可能性があります。
ゴキブリは非常に繁殖能力が高く、1匹のメスが1年半の寿命の間に400個近い卵を産みます。
もちろん全部が成虫になるわけではありませんが、その生命力も決して弱くはないため簡単に退治することはできません。
場合によってはゴキブリが室内に出てくることもあるので、食品や生ごみをそのまま放置するといったことは避けたほうがよいですね。
ゴキブリが大量発生してしまうと「エアコンの汚れが…」なんてレベルではなく、被害が拡大します。
手がつけられなくなる前に早めの対処をするようにしましょう。
エアコン本体が故障する
エアコンから黒い粉が出てくるということは、要するに本体がとても汚れているということです。
原因がなんであれ、汚れを放置したまま稼働を続けるとエアコンへの負荷は大きくなります。
そしてそれに伴い電気代も上がります。フィルターが詰まっていると効きが悪くなり、必要以上に頑張らせすぎてしまうのです。
電気代が上がるのもしんどいですし、エアコンが故障して修理や買い替えをしなくてはいけないのはもっとしんどいですよね。
定期的に黒い粉を掃除して、エアコンにもお財布にも環境にも優しい生活を送っていきたいものです。
エアコンの黒い粉を賃貸で掃除する時の注意点
ここまではエアコン掃除の大切さを説明してきました。
しかしあなたが今住んでいるのが賃貸ならば、エアコンの黒い粉の掃除を勝手にやることは避けた方が良いかもしれません。
特に業者にクリーニングを頼もうとしているなら、事前に大家さんや管理会社へ確認するのがおすすめです。
エアコンクリーニングの前には必ず相談する
エアコンの表面掃除については自分の判断で行うことができますが、黒い粉の原因を根本から解決したい場合は、専門業者にクリーニングを依頼する必要があります。
そしてこの場合、賃貸に住んでいるあなたは作業前に大家さんや管理会社へ相談しなくてはいけません。
備え付けのエアコンはもちろん、あなたが購入したエアコンを掃除するときも、部屋自体は管理側のものだからです。
もしクリーニング時に備え付けエアコンが故障したり、部屋が損傷を受けたりした時、トラブルに発展することは避けたいですよね。
プロが作業する場合も故障のリスクがないわけではありません。必ず事前に相談するようにしましょう。
エアコンが備え付けだった場合はクリーニング費用を管理側が負担してくれることもありますよ!
クリーニング費用を払う人を確認する
エアコンをクリーニングするだけなのに大ごとなのね
賃貸に住んでると確かに自由度は下がりますが、その分メリットもあります。
部屋自体は大家さん(管理会社)のものなので、状況や契約内容によってはあなたがクリーニング費用を支払う必要はないかもしれません。
賃貸借契約書の「賃貸物の修繕」が確認すべき項目です。
よくあるパターンを簡単にまとめておきますが、必ずご自身の契約内容を確認するようにしてくださいね。
管理側負担のケース (備付が前提) | ・入居直後に異音、異臭、黒い粉などの異変がみられた場合 ・自分できる範囲の掃除を行なっていても異変がみられた場合 ・契約書に「入居中の修繕は管理側が負担する」と記載がある場合 ・管理者がエアコンクリーニング費用の負担を了承した場合 |
自己負担のケース | ・自分でエアコンを購入/設置した場合 ・掃除を怠っていた場合 ・不調や汚れの原因が借主の喫煙やペットの毛にある場合 ・契約書に「入居中の修繕は借主が負担する」と記載がある場合 ・特に異変はないが、個人的にクリーニングを行いたい場合 |
いくつかのクリーニング業者を確認してみましたが、エアコンクリーニングは15,000円もあればお願いできるようです。
プロに任せてしまえば分解、洗浄、組立をスムーズにやってもらうことができます。
専用洗剤や高圧洗浄機を使って隅々まで綺麗にしてもらえることを考慮すると、私もお願いしようかなという気になりました。
エアコンの黒い粉の原因と予防策を紹介!
エアコンから降ってくる黒い粉について考えられる原因は、大きく分けて以下の3つです。
- エアコン内部で発生したカビ
- エアコンが吸い込んだホコリ
- 本体に侵入したゴキブリの糞
聞くだけで、嫌になりますよね…。それぞれについて詳しく解説していきますね。
エアコン内部で発生したカビ
エアコンから出てくる黒い粉の原因の1つとして挙げられるのが黒カビです。
冷房や除湿を使う際、エアコン内部では空気を冷やすために結露が発生します。
もちろんその水を室外に排出する仕組みはエアコンも自分で持っています。
「切ボタン押したのにエアコンまだ動いてるな〜」ってことないですか?それがまさに水分排出中です。
排出作業を待ち切れずすぐに電源を切ってしまうと、せっかくの性能も生かされず、エアコン内部に水分が残ったままになってしまうのです。
その結果エアコンの内部が高温多湿になり黒カビが発生する、という訳ですね(私も反省しないと…)
夏に大量発生した黒カビがエアコンが使われない間に乾燥し、冬場に暖房を付けたタイミングで降ってくる、ということが多いようです。
エアコンが吸い込んだホコリ
もう1つの原因として挙げられるのが、エアコンが吸い込んだホコリです。
エアコンには空気を吸い込む性質があり、その際に空気中の微細なホコリも一緒に吸い込んでしまうのです。
これに湿気が付くと大きな塊となり、冷気や暖気と一緒に吹き出し口出ていくと、私たちの目には黒い粉のように見えるのです。
また、ホコリは上記で伝えた黒カビの栄養にもなります。吸い込まれたホコリやチリはフィルターを通って黒カビの元へ…。
黒カビはホコリやチリをエサにしてどんどんと増えていきます。
ゴキブリの糞
出てきたものが黒い粒だった場合、その原因はゴキブリかもしれません。
想像したくはないでしょうが、きちんと知っておいてほしいのでお伝えしていきますね。
エアコンはホースで外につながっており、そこからゴキブリがエアコン内部に侵入することはよくあることだそうです。
そして高温多湿で暗く、勝手にエサ(ホコリ)が舞い込んでくるエアコンの中はゴキブリにとって快適な場所!
知らず知らずのうちに快適な住処を提供してしまっているのですね(泣)
エアコンから黒い粒が降ってくる場合は内部に巣があったり、卵を産み付けられたりしている可能性を疑ってください。
複合的な原因で発生するエアコンの黒い粉。なるべく早く対処するようにしましょう。
次は、エアコンの黒い粉を予防する方法を紹介します!
黒い粉とおさらばできたら、少しでも長く綺麗なエアコンを保っていたいですよね。
送風運転を活用する
冷暖房や除湿でエアコンを使用した後は、1時間程度送風運転をしましょう。取り込んだ空気と吐き出す空気の温度差で発生した結露を乾かすことができます。
送風運転がないエアコンの場合は、1~2番高い設定温度で冷房運転をするとエアコン内部を乾燥させることができます。
また、最近のエアコンは冷房運転を止めた後、自動で送風運転を行なってくれるものもあります。「内部クリーン搭載エアコン」がこれにあたります。
「あれ、切ったつもりだったのに切れてないな?」の正体ですね(笑)
電気代が気になるかもしれませんが、エアコンを黒カビの温床にしないために必要なことなので、止めないようにしましょう。
また、送風運転は冷暖房に比べて電気代も安く済むのでご心配なく。
加湿器の置き場に気を付ける
冬場は空気が乾燥するため、エアコンと同時に加湿器を使用することも多いと思います。
「エアコンの近くに加湿器を置くと、湿気を部屋全体に送ることができる」という話もあり、実践している方もいるのでは?
加湿目的では理に適っているかもしれませんが、エアコンにも湿気が多くついてしまうため黒カビ対策としてはあまり良くありません。
どちらを取るか、という話になってきてしまいますがエアコンの黒い粉を予防するためには加湿器はエアコンから少し離して置くのがおすすめです。
換気を行う
定期的に換気を行うと、部屋の湿度を調整できるので黒カビ予防に効果的です。
また、料理中は換気扇を回すようにすると油等を含む汚れた空気がエアコンに吸い込まれにくくなるので、フィルターや吹き出し口のベタつき防止に繋がります。
「ちょっとくらいいいかな」を辞めることが黒い粉防止のコツですよ!
ホコリをこまめに取り除く
結局これが1番効きます。前にお伝えしたように、ホコリはその中に様々なものを含んでおり、それらが黒カビやゴキブリの栄養素となっています。
定期的なホコリの除去はホコリ汚れだけでなく、黒カビやゴキブリによる汚れも予防することに繋がるということ!
黒カビと比べるとホコリは掃除をするのが簡単なので、定期的にホコリを取り除く習慣をつけたいですね。
まとめ
- エアコンの黒い粉は自分でもある程度は掃除できる。防御力MAXで挑むべし。
- 黒い粉の原因を根本から解決したい場合は自分でするのではなく、クリーニングを依頼しよう。
- 賃貸の場合はエアコンクリーニングをする前に管理者に相談が必要
- エアコンの黒い粉の原因は「カビ、ホコリ、ゴキブリの糞」
- エアコンの黒い粉を予防するのは「エアコン内部の乾燥、部屋の換気、定期的なホコリの除去」
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!エアコンから黒い粉が出てきたらなるべく早く、できればプロの方に掃除を依頼するのがおすすめです。
エアコンクリーニングにはハイシーズンというものが存在し、その時期を避ければ比較的リーズナブルにクリーニングをお願いできるようです。
ハイシーズンの間は自分で乗り切って、シーズンを外れたタイミングでクリーニングをするのも賢い方法ですね。
綺麗なエアコンで快適なおうち時間を過ごしましょう!
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