離乳食を嫌がる5ヶ月から6ヶ月の赤ちゃん!その理由と解決方法とは?

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赤ちゃんが生後5ヶ月~6ヶ月になると、いよいよ離乳食を始める時期になります。

赤ちゃんにとって生まれてはじめての「食事」になるので、とても緊張しますよね。用意するのも気合が入ります!

でも、いざ離乳食を始めると思うように食べてくれない…とお悩みではありませんか?

なんで赤ちゃんは離乳食を嫌がるの?

生まれてからまだ5ヶ月で、はじめてミルクや母乳以外のものを口にするわけですから、赤ちゃんが離乳食を嫌がるのは実は当たり前なんです!

この記事では、元保育士で乳児保育の経験のある私が、生後5ヶ月頃の赤ちゃんが離乳食を嫌がる理由と解決方法を徹底解説します。

また、大きくなるにつれて、離乳食を嫌がる理由や解決方法も変わってくるので、時期別に解説していきますので、ぜひ最後まで読んでいってください♪

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離乳食を嫌がる5ヶ月頃の赤ちゃん!その理由は?

先ほどもお伝えしたように、離乳食を始めたばかりの生後5ヶ月頃の赤ちゃんが、離乳食を嫌がるのは当たり前です!

離乳食と母乳やミルクとでは、味、食感、食べ方などが全く違うからです。

実際、赤ちゃんが5ヶ月になったので離乳食を始めたけど、嫌がって食べてくれないというケースは非常に多いそう。

離乳食は、焦らずに赤ちゃんの様子を見て、無理なく進めていけば大丈夫です。

特に、生後5ヶ月頃は、「食べる」ということに慣れる時期で、成長に必要な栄養素のほとんどは母乳やミルクからとっているので、離乳食からとる栄養量を気にする必要はありません。

とはいえ、赤ちゃんが離乳食を嫌がる理由がわからないとこのままずっと食べないのでは?と不安になってしまいますよね。

そこで、ここからは、赤ちゃんが離乳食を嫌がる具体的な理由と、その解決方法について詳しくご説明します。

個人差がありますので、あくまで一例として参考にしてくださいね!

赤ちゃんが離乳食を受け入れる準備ができていないから

離乳食を始める時期は、生後5ヶ月~6ヶ月頃が適当だと言われています。

ですが、赤ちゃんの発達には個人差があり、一概にすべての赤ちゃんがこの時期に離乳食を始めるのが適切とは限りません。

離乳食を始める発達の目安は以下の通りです。参考にしてくださいね!

  • 首がしっかりとすわっており、支えてあげると座れる
  • 食べ物を見せると、口を開けたり、目で追ったり、手を出したりするなど、食べ物に興味を示す
  • スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる、嫌がらない

5ヶ月になったからと言ってすぐに始めないといけないわけではありませんし、周りにいる同じ月齢の赤ちゃんが離乳食を始めても、焦る必要はありません。

大切なのはその子自身のタイミング。赤ちゃんの様子をよく観察して、適切な時期に始めましょう。

もし、「ちょっと早かったかな?」と思う場合は、いったん中断して、1週間~2週間、母乳やミルクだけの生活に戻ってから、赤ちゃんの様子を見て再開するでもOKです。

上手に食べられないから

赤ちゃんは哺乳反射という反射が生まれながらに備わっているため、母乳やミルクは教えなくても自分で飲めるのですが、「食べる」動きには練習が必要です。

私たちは無意識でやってしまっている動作ですが、実は「食べる」という動作は、はじめての赤ちゃんにとっては難しい動きをしています。

生後5ヶ月~6ヶ月頃は、なめらかにすりつぶした状態(ポタージュ位)のものを、舌を前後に動かすことで、口の前から奥に移動させてゴックンすることを覚える時期です。

最初は食べ物を口に入れられてもうまく食べられず、舌で押し出してしまったり吐き出してしまうことも多いでしょう。

まずは、ティースプーン1杯くらいのトロトロになるまでつぶした10倍がゆを、数回に分けて与えます。

様子を見て、2~3さじと量を増やしていって、まずはつぶしがゆに慣らしましょう。

つぶしがゆに慣れたら、他の食材を1種類1さじから始めて、食品の量と種類を少しずつ増やしていきましょう。

気が遠くなるかもしれませんが、この時期は、これからの食生活の土台になる大切な時期です。あせらずにゆっくり進めていきましょうね!

1種類ずつ与えるのは、食物アレルギーの症状が出たときに、どの食材に反応したか判断しやすくするためでもあります。

初めての食材は特に注意して、慎重に見守ってくださいね。

また、食後数時間経ってからアレルギー反応が出た場合に、病院に連れていくことができるように午前中に与えるようにしましょう。

気分が乗らないから

生後5ヶ月頃は、まだまだ母乳やミルクが主食です。

離乳食は、あくまで「食べる練習」なので、赤ちゃんも気分が乗らなくて、嫌がるのかもしれません。

離乳食は、赤ちゃんの機嫌のいいときにあげるようにしましょう。

授乳は、離乳食を食べさせた後にするのがおすすめですが、おなかが空きすぎて機嫌が悪いということもありえます。

そんなときは、まずは母乳やミルクを与えておなかを満たしてあげてから、離乳食を与えてみるのも一つの方法です。

あとは、時間帯をずらしてみるのもいいかもしれません。

初めての食材は午前中に与えるようにしてほしいのですが、「午前中は嫌がるけど、夕方なら食べる」というケースもあるようなので、様子を見て時間帯を調整しましょう。

赤ちゃんが離乳食に慣れるためにも、いったん落ち着いたら、毎日同じ時間に食べさせるといいですね。

母乳やミルクの方が好きだから

離乳食は食べないで、母乳やミルクばかり…と悩んでいるかもしれませんが、先ほどもお伝えしたように、生後5ヶ月頃の主食は母乳やミルクです!

離乳食に挑戦した後、赤ちゃんがほしがるだけ授乳して大丈夫ですよ。

ミルクの場合は、1回の規定量内でほしがるだけ与えてください。

また、もし離乳食を食べなかったとしても、離乳食とは別に、離乳開始前と同じように授乳はするようにしましょう。

どのくらい飲んだか大体でいいので、記録しておくと、赤ちゃんの健康状態の把握や、離乳食の計画を立てるのに役立つのでおすすめですよ。

離乳食の温度が高いまたは低いから

離乳食の適温は、人肌程度です。手でさわっても熱くない程度~さわって多少ぬるく感じる程度くらいのものを与えましょう。

ミルクを与えるときも、人肌程度に冷ましてから与えますよね!

熱いものは、やけどしてしまうのでもちろんNGですが、冷たすぎるのも、お腹を冷やしやすく、赤ちゃんの胃腸によくありません。また、冷めたものは食いつきが悪いそうです。

保育園で働いているとき、バタバタしていてミルクが冷めてしまったことがありました。

いつもは飲む子がなかなか飲んでくれず、困っていたところ、先輩の保育士さんが「あっためてみる?」とアドバイスをくれて、湯せんで温めるとごくごく飲んでくれました!

大人でも、冷めた料理はあまり食べたくないですよね。

やけどしない程度のあたたかさのものの方が、食いつきがよいかもしれません。

味や食感が好みでないから

赤ちゃんも大人と同じで、好き嫌いはあります。

もしかすると、味や舌触りが好きじゃないから食べないのかもしれません。

なかなか食べてくれなかったけど、バナナをあげたら食べ始めたというケースもありました。

甘いものから食べ始めると、それしか食べなくなるという意見もありますが、まずは食べることを好きになってもらうのが大切ですものね。

ミルクを与えている場合は、飲み慣れたミルクを使って離乳食を作るという工夫の仕方もあるようです。

つぶしがゆから始めるのは、「消化に負担がかからずアレルギーの心配も少ないから」という理由がありますが、その後はいろいろな食材を試して、赤ちゃんの好みを探ってくださいね。

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離乳食を嫌がる7ヶ月頃の赤ちゃん!その理由は?

今まで順調に食べてくれていたのに、生後7ヶ月頃になると嫌がって食べなくなるというケースもあるようです。

生後7ヶ月~8ヶ月頃の赤ちゃんが離乳食を嫌がるのは、5ヶ月の頃とはまた違った理由があり、対処方法も異なってきます。

赤ちゃんが離乳食を嫌がる理由別にくわしく解説していきますね。

形状が変わったことに戸惑うから

生後7ヶ月頃になると、乳歯も少しずつ生えてきて、口の前の方を使って食べ物を取り込み、舌とあごで食べ物をつぶす動きを覚えていきます。

離乳食も赤ちゃんの発育に合わせて、固さも舌でつぶせるくらいの固さ(豆腐くらい)にしていく時期です。

今までポタージュのようになめらかだったものが、少し粒々を感じるようになったことで嫌がる子もいます。

そんな場合は、いったん裏ごしに戻して、そこに少しずつみじん切りのものを混ぜて、徐々にみじん切りの配分を増やして、無理なく移行していく方法がありますよ。

また、水溶き片栗粉などでとろみをつけると食べやすくなるかもしれません。

遊ぶことに興味関心が強くなるから

生後7ヶ月頃になると、おすわりが安定してできるようになるため、両手を使って遊ぶようになります。また、動作や表情、声などで少しずつ意思疎通できるようになってきます。

すると、遊ぶことに興味関心が強くなって、じっとして食べるのが嫌になってくるかもしれません。

たっぷり遊ぶことで赤ちゃんの遊びたい欲求を満たしてあげれば、ほどよく疲れておなかもすいて離乳食も進むと思いますよ!

おなかが空いていないから

1日2回食に移行していくのは、赤ちゃんがより多くのメニューを楽しむとともに、食事のリズムをつけていく意味もあるので、毎日同じ時間に食べるようにすることは大切です。

ですが、遊ぶ時間が短かったり消化に時間がかかったりなど、いろいろな理由からおなかが空いておらず、ときには食べたがらないこともあるでしょう。

その場合は無理に同じ時間に合わせようとせず、食事を中断してちょっと遊んでからにするなど、食事の時間を少しずらして調整すると良いですよ。

また、残さずに離乳食が食べられた時は、授乳時間を短めにしたり離乳食の2時間前くらいからは授乳を控えるなど、タイミングや時間を工夫することで解決することもあります。

母乳やミルクの方が好きだから

生後7ヶ月頃は、離乳食の回数や量は増えていきますが、赤ちゃんとしては離乳食よりも、母乳・ミルクが飲みたいという欲求もあるかもしれません。

味覚も育ってくるので、一口食べた後に拒否したり、口に入れても嫌がってすぐに吐き出したり、母乳を欲しがって泣いたり…といったこともあるようです。

7ヶ月頃は、まだまだ母乳やミルクも必要とする時期です。

母乳はほしがるままにあげて問題ありません。ミルクは1日3回程度を目安にあげましょう。

味や舌ざわりが好みでないから

生後7ヶ月~8ヶ月頃は、たくさんの種類の味や舌触りに少しずつ慣れさせていくことが大事ですが、赤ちゃんにも好みがあります。

嫌いな食材がある場合は、好きな食材と組み合わせることで、食べることができるかもしれないので、上手に組み合わせてみましょう。

例えば、ほうれん草やブロッコリーなど、好き嫌いが分かれる野菜などは、かぼちゃやさつまいもの甘味やだしの旨みなどをプラスするのがおすすめです。

“嫌い”がわかることで、“好き”もわかるので、好き嫌いが一概に悪いことだとは私は思いません。

ですが、口にする味や食材の数が増えると、味覚も発達していくので、この時期からたくさんの食材と親しむことは大切です。

私が勤めていた保育園では、嫌いな物は一口、あるいは「ちゅっ」と口をつけるように声かけしていました。

口についたものをなめるだけでも、少しはその食材と「仲良し」になれますからね♪

体調がよくないから

離乳食を嫌がるのは、食欲がないということかもしれません。

いつもは食べるのに食べない場合や、離乳食だけでなく大好きな母乳やミルクも嫌がったり、グズグズしたりする場合は、下痢や便秘、発熱の有無などをチェックしてみましょう。

お母さんやお父さんの「なんとなく気になる」はけっこうあてになりますよ!

もしも気になる症状がほかにもあった場合は、早めに病院に行くとよいでしょう。

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離乳食を嫌がる9ヶ月頃の赤ちゃん!その理由は?

生後9ヶ月~11ヶ月頃の赤ちゃんは、食べるときと食べないときがある、いわゆる「食べムラ」がでてきて、悩んでしまうことも少なくありません。

今まで順調に離乳食を食べていたけれど、中だるみや体調不良などをきっかけに、この頃になって嫌がるようになったケースがあるようです。

また、9ヶ月~11ヶ月頃は、自己主張も強くなる時期なので、「好きなものは食べるけど嫌いなものは食べない」といった姿も見られるようになります。

同じ物ばかりで飽きてしまったから

大人たちの食事とは別に、離乳食を用意するのはとても大変ですよね。

ついつい同じものばかりになってしまっていることも多いのではないでしょうか。

大人と同じで、赤ちゃんも同じものばかりでは飽きてしまうこともあります。

生後9ヶ月~11ヶ月頃は、味覚もぐんぐん育つ時期なので、いろいろな食材と出会わせることが大切です。

ちょっと大変かもしれませんが、「メニューがパターン化してしまっているな」と感じる場合は、新しいメニューに挑戦してみるとよいでしょう。

新たな食材や味付けとの出会いをきっかけに、食が進むかもしれませんよ。

大人の食事に興味があるから

生後9ヶ月頃~11ヶ月頃は、離乳食を3回に増やす時期です。

大人と一緒に食事をとることができるようになり、赤ちゃんもお母さんお父さんもうれしいですよね♪

この頃の赤ちゃんは、テーブルに並べられた自分のものではない大人のメニューに興味津々です。

赤ちゃんは歯ぐきでつぶすことを覚えます。まだ歯は生え揃っていなくても、大人と同じ口の動きができるようになるのです。

薄味で、固さも指でつぶせるくらい(バナナくらい)のものであれば、家族の食事からとりわけてもOKです!

それをきっかけに食に興味を持ってくれることもありますよ。

保育園でも、大好きなお友達や先生がおいしそうに食べているのを見て、苦手なものを口にする姿が見られました。大好きな人と「一緒」が嬉しいんですね♪

食卓の雰囲気というのは、思っている以上に大切です。

食べてほしい気持ちはよくわかりますが、「食べさせること」よりも「楽しく食べること」を第一に心掛けてみましょう!

母乳やミルクの方が好きだから

生後9ヶ月頃になっても、離乳食を食べてくれないと、栄養バランスや栄養不足が心配になり、焦ってしまいますよね。

でも、赤ちゃんが機嫌よく元気よく過ごせているなら過度に心配しなくても大丈夫ですよ。

それまでと同様、ほしがるだけ授乳してよいです。育児用ミルクは、1日2回程度を目安に与えましょう。

以前は、満一歳には断乳することが奨励されていました。

ですが、今は親子のスキンシップの観点から、満一歳以降でも無理に母乳やミルクをやめさせる必要はないという考え方が主流になってきています。

離乳の完了も、形のある食べ物をかみつぶすことができるようになり、エネルギーの大部分を母乳やミルク以外の食べ物からとれるようになった状態を言います。

母乳やミルクを飲んでいない状態を指すわけではないのです!

一方で、10ヶ月を過ぎても母乳やミルクを飲む量が多く、離乳食が進まないような場合は授乳をやめたほうがいいという考え方もあるようです。

母乳をやめることで、食欲が出てきたりいろいろなものに興味が出てきたりする場合もあります。

離乳食の進め方だけでなく、子育てに正解はありません。

大変ですが、いろいろ試して、その子に合った方法を探ってみましょう。

おなかが空いていないから

生後9ヶ月~11ヶ月頃の赤ちゃんはどんどん体力もついてきます。

今まで通りの活動量では、元気がありあまっていて、おなかが空いていないから離乳食を嫌がるのかもしれません。

時間に余裕がある時は、お散歩にでかけたり、公園や児童館などに行ったりするのがおすすめです。

「赤ちゃんを連れて外に出るのは大変だな…」と思うかもしれませんが、たっぷりと体を動かすことでおなかも空き、離乳食を食べるかもしれませんよ。

離乳食に行き詰ったときは、食事だけを考えるのではなく、赤ちゃんの生活を24時間トータルで見直してみるといいですね!

体調がよくないから

これは、生後7ヶ月~8ヶ月頃までと同じですね。

離乳食だけでなく、母乳やミルクも嫌がる、いつも以上にグズグズするなど、いつもと違うと感じたら注意深く様子をみて、心配だったら病院を受診しましょう。

また、赤ちゃんが風邪などで体調を崩した後、もう熱は下がっているのに離乳食を食べてくれないということがあります。

赤ちゃんは発熱をすると想像以上の体力を消耗します。また、解熱後も消化器官が回復しきっていないことも考えられます。

解熱後も赤ちゃんの離乳食の食べが良くない時は、一段階前の離乳食に戻してみましょう。

そして、少しずつ様子を見ながら元の食事へと戻していくと、赤ちゃんの胃腸に負担をかけずに済みます。

この場合、体の調子が整えば、また食べてくれるようになるはずなので、焦らずに赤ちゃんに寄り添って進めてあげてくださいね。

まとめ

  • 生後5ヶ月になったからと言って必ずしも離乳食を始めなくても大丈夫
  • 離乳食をはじめたばかりの5ヶ月~6ヶ月頃の赤ちゃんが食べるのを嫌がるのは当たり前
  • 7ヶ月~8ヶ月頃の赤ちゃんが離乳食を嫌がるのは、形状が変わったことへの戸惑いや、遊びへの関心の高まりなどの理由がある
  • 9ヶ月~11ヶ月頃の赤ちゃんが離乳食を嫌がるのは、好みがはっきりして自己主張が強くなったなどの理由がある
  • どの時期でも、おなかがすいていないときや体調がよくないときは離乳食を嫌がる

生後5ヶ月になると、「離乳食を始めなきゃ!」と焦るかもしれませんが、これはあくまで目安なので、赤ちゃんの様子を見て始めましょう。

その後のステップアップのやり方も、階段のようにではなく、なだらかな坂のように進めていくといいですね。時には休んだり戻ったりしても大丈夫!

これからの食生活の土台にもなる大事な時期なので、ゆっくりじっくり丁寧に、そして何より楽しく、離乳食を進めてくださいね♪